2010年5月3日月曜日

分子美食学 Molecular Gastronomy

今朝、同僚のマリアが開口一番、「昨日の 60 minutes 観た?」と興奮を抑えきれない様子。これはアメリカ人なら誰でも知ってるCBS局の報道番組で、こないだ観た “The Insider” という(アル・パチーノとラッセル・クロウ出演の)映画にも出てきました。

我が家はケーブル加入してないので、ここ何年もまともにテレビを見ていません。でもさすがに興味をそそられたので、さっそくCBS局のウェブサイトへ。20年前にスペインから渡米したシェフがレストランを開き、これまでに誰も作ったことのないような奇跡的な料理を出しているという話でした。

彼の料理はどれも小ぶりで美しく、口に入れた人が皆「ワオ!」と目を見開いて暫く黙ってしまうとか。番組コメンテーターのアンダーソン・クーパーに、「これ食べると人生変わりますよ。」と微笑みながら小皿を差し出し挑むシェフ。すごい自信だ。

この自信を裏打ちするのが、たゆみない研究の積み重ね。Molecular Gastronomy という分野を切り拓いた人だそうで、直訳すると分子美食学。味、温度、触感、様々な感覚を突き詰め、至高の組み合わせを設計する。料理はサイエンスだ、と彼は言うのですが、そんな能書きよりもとにかく一口ちょうだい、と言いたくなる。

この人のレストランは現在全米に8店あるのですが、どこも予約を取るのが極めて困難だそうです。生きてるうちにありつけるだろうか…。Gastronomy という単語は初めて聞いたんだけど、調べてみたらGastro- は「胃の」という意味だそうです。そういえば以前胃カメラ呑んだ時にGastro Camera って言ってたかもな。

Gastronomy。そのうち使うチャンスがあるといいな、と思った単語でした。

1 件のコメント:

  1. この間、科学未来館で、食を科学すると言うのをやっていたので遊びに行きました。なかなか楽しかったです。食を設計するというのはやはり究極の味かも!!食べてないけどうなずける・・・私もこのレストランに食べに行きた~い。

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