低予算ながら興行的に大成功をおさめた映画「ゴースト/ニューヨークの幻」の中で、とても重要な役割を持つ「決めゼリフ」があります。
恋人役のデミ・ムーアが「好きよ」と言うたび、「同じく」と答える今は亡きパトリック・スウェイジ。この「同じく」が決めゼリフの “Ditto” なんだけど、私はアメリカに来て以来一度もこの言葉を耳にしたことがありません。ほんとに現実社会で使われてる単語なんだろうか?まあアメリカ人女性とそういう仲になることもないから全く同じ状況は訪れないと思うんだけど、「同じく」と言いたい場面ならいくらでもあります。そんな時、 “Me, too.” とか “Same here.” くらいしか手持ちカードのない私は、無理やり文章を作って答えようとするため、本来美しく締め括れるはずの会話を台無しにしてしまうことしばしば。何かクールな単語を仕入れて一発で決められないもんかな、と考えていました。
そこへある日、幸運が飛び込んで来ました。熟練PMのジムと一対一の打ち合わせをした後、別れ際に私がこう言いました。
「あなたと仕事をすることで、毎日何かを学んでいます。あなたのような人とチームを組めるというのは本当にラッキーだと思ってます。」
すると彼がひとこと、こう答えたんです。
“Likewise.”
これ!これなんだよ、ずっと探してた単語は!ジムに抱きつきたくなりました。
そのうち誰かに「君と働けてラッキーだ」とほめられたら、この言葉でクールに返してやろうと思います。
2010年5月9日日曜日
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