2015年5月31日日曜日

Don’t rain on my parade! 水を差すなよ!

私の仕事のひとつに、プロジェクトの週刊速報があります。依頼をくれたPM達のために、彼らのプロジェクトのどのタスクに誰がいつ何時間チャージしたか、そして予算はいくら残っているか、利益率の推移は?などを簡単にまとめたメールを、週の初めに発送する業務。

これ、最初の頃は「どうも有難う」という返事が来るのですが、そのうち皆、うんともすんとも言って来なくなります。ロングビーチ支社のマークもその一人。アイルランド系特有の荒っぽさを持つこの男には、過去6年近くもこのサービスを提供していますが、ほぼノー・リアクション。受け取ったとも、有難うとも言って来ない。あまり無反応なので、もうレポート要らないのかな、と訝って送らないでおいたところ、

「今週のレポート来てないぞ!」

と激怒されたことがあるので、それからはどんなにゼロ・リアクションが続いても送り続けています。うつ伏せになった父親の腰を揉んであげてたら、いびきをかいて寝てしまったので、そっと立ち去ろうとすると、

「なんでやめるんだ!」

と怒鳴られるので手を止められない、みたいな感じ。

さて先日、ロングビーチ支社を束ねる若きマネジャーのジェイが、私とマークの両方に宛ててメールを寄越しました。

「○○プロジェクトにケヴィンが参加していると思うんだけど、彼が過去何時間チャージしたか教えてくれ。」

さっそくフォルダーを開いて今週のレポートを調べてみると、ケヴィンは先週末までに63時間働いていたことが判明。表をメールに張り付けてジェイに返信。この間、約30秒。ところがそれより一秒ほど早く、全く同じデータを貼り付けたメールをマークがジェイに送っていたのです。

“Shinsuke, your spreadsheet is excellent.”
「シンスケ、君のスプレッドシートはすごいよ。」

ジェイにCCを入れた上で、彼が私への賛辞を述べます。

 “You beat me!”
「先越されたよ!」

とからかう私に、

「もしも俺が自分自身でデータベースを調べなければならなかったら、この簡単なリクエストに応えるのに30分くらいかかってたかもしれない。その上、ストレスのせいで二ヶ月くらい寿命が縮まってたかも。シンスケの速報のお蔭で、二ヶ月は寿命が延びたぜ。」

おお、あの気難しいマークからこの手放しの褒め言葉!毎週レポートを送っているのに過去数カ月間何の反応も無かったため、メールを開いてすらいないんじゃないか、とまで疑い始めていたところでした。なので、ちょっとばかし胸が熱くなった私。ところが、ジェイがこんなメールを返して来たのです。

“I thought you would have the number of hours Kevin spent memorized Mark! Come on man…step up your game.”
「ケヴィンのかけた時間数くらいちゃんと頭に入ってると思ってたぞ、マーク!頼むぜ、しっかりしてくれよ。」

語尾にスマイル・マークが足してあるので、もちろんこれはジェイ流のジョークです。でも、普段滅多にポジティブな発言をしないマークが折角興奮して褒めてくれてるんです。この茶化し方はちょっぴり興醒めだよなあ、とがっかりしていました。この気持ちを英語でどう表現したらいいんだろう?と考え始めた時、マークからこんな返信が届きました。

“Don’t rain on my parade.”
「俺のパレードに雨降らせんなよ。」

これは、「楽しい気分に水差すんじゃないよ!」という意味の言い回しです。それよそれ!

どんぴしゃのフレーズを頂きました。


2015年5月23日土曜日

Bus Test バステスト

木曜日はオレンジ支社まで車を走らせ、会議に出席しました。私が去年の夏からPMを務めて来た、建築部門の巨大プロジェクトがテーマ。

PMのデイヴ、ディレクターのビバリー、経理のステイシー、そしてバージニアから飛んで来た新PMポールの顔合わせからスタートしました。

そもそも私は新しいPMが見つかるまでの場繋ぎを頼まれたまでで、新任探しがここまで長期化するとは思ってもいませんでした。

「これでようやく肩の荷が下せるよ。」

と安堵する私にビバリーが、

「逃げちゃ駄目よ。あなたには引き続き副PMとして財務面のマネジメントをやってもらうんだから。」

と釘を刺します。

ポールというのは、五十絡みの白人。このプロジェクトのために、バージニアから毎週出張ベースでやって来ることになるのだそうです。会社のPMプログラムには精通しているという触れ込みだったのですが、

「実は、プログラム自体の操作についてはあまり経験が無いんだよ。もちろん数字の読み方ぐらいは解るけどね。」

と、サポート役としての私の続投を要請します。

そんなところへ、この部門のアメリカ全体を束ねる上席副社長のロジャーが、遅れて登場しました。チャコールグレーのスーツの胸ポケットから、藤色のチーフをまるで蘭の花のように立体的に覗かせ、ピンクのストライプ・シャツに光沢のあるメタリック・バイオレットのネクタイ、という出で立ち。ライオンのたてがみのようにボリュームのある白髪。バカンス帰りを思わせる、薄く日焼けした血色の良い顔。ゴールド縁の真っ黒いサングラスを外し、どかっと椅子に腰を下ろしました。険しい眉間のシワと対照的に、子供みたいに純粋な好奇心を漂わせた、大きな瞳が光ります。マフィアの親分かハリウッドの重役を思わせる、強烈なオーラ。

しかしロジャーの存在感をその外見で認めていた人は、彼が喋り始めた途端、自分がいかに彼を過小評価していたかを悟ることになります。その弁舌は、水が低きに流るるが如し。豊富な語彙、巧みな比喩、声の高低や抑揚の使い方など、非の打ち所がない。その完成美は、陶酔感を覚えるほど。彼が「あのですねぇ」とか「それはそのぅ」とか言い淀むのを聞いたことは、一度もありません。

ポールが私に質問します。

PQR(ピーキューアール)はどうなってる?」

「一応トムを指名して、品質管理ツールには彼の名前があるんだけど。でもね…。」

そこへステイシーが割って入ります。

「トムは先月、解雇されちゃったのよ。色んな人が上層部と掛け合って、パートタイム扱いに留めてもらったんだけど、この先どうなるか分かんないわ。」

「ちょっと待って。PQRって何?」

とビバリー。私がここで、解説を加えます。

Project Quality Representative の略だよ。成果物をクライアントに提出する前に、正式なレビューが行われたかどうかを確認する役割。」

「そうなの。有難う。知らなかったわ。」

とビバリー。するとポールが、真剣な面持ちでこう言いました。

“We need to find a new PQR.”
「新しいPQRを見つけなくちゃな。」

そこへ、それまで黙っていたロジャーが急に割り込んで来ます。

“We need PDQ.”
PDQ(ピーディーキュー)が必要だ。」

皆が一斉に笑い、私もつられて笑いました。するとビバリーがこちらを向いて尋ねます。

「シンスケ、PDQの意味、知ってるの?」

「え?意味なんてあるの?ただ単に、アルファベットを滅茶苦茶に並べたから面白いのかと思ったけど。」

「ううん。意味はあるのよ。ね、ロジャー。」

と彼の方を向くと、ロジャーがいたずらっ子のような表情で、

“Pretty Damn Quick”

と呟きました。

「どえらく早急に」

というところでしょうか。おお、新しい表現!急いでノートにメモすると、ビバリーがこれを面白がり、

「シンスケはアメリカ英語の新しいフレーズを聞くと喜んでメモするのよ。」

とロジャーに伝えます。話はこれですっかり脇道に逸れ、ロジャーの「言葉の宝箱」から、いくつかキワドイ略語を提供して頂きました。

5分ほどそんな会話が続いた後、ビバリーが我に返ったように、最近のクライアントとの話し合いの経過を話してくれるようロジャーに促します。

「昨日の会議で、あっちのディレクターがこう言ったんだな。大至急仕事を再開してくれ、予算は大丈夫だから、と。」

大幅な設計変更を要求された我々は、追加予算の承認を書面で頂くまでは前に進めない、と先月作業を中断しました。二か月間打合せを繰り返して来たのですが、「俺が大丈夫と言ってるんだから大丈夫なんだよ。」という姿勢を貫くディレクター氏。ロジャーはこう切り返したと言います。

“It doesn’t pass the bus test.”
「それじゃバステストには通らない。」

ん?バステスト?なんじゃそりゃ...。この後ロジャーは三度もこのフレーズを繰り返したのですが、誰も意味を聞こうとせず、そのまま話が終わりました。私は「立て板に水」の彼のスピーチを止めるのが忍びなく、黙って聞いていました。

会議終了後、同僚クリスに質問してみました。

「バステスト?う~ん、なんだろ。」

「え?知らないの?そうか、僕だけじゃなかったんだね。」

席に戻って仕事を始めたところ、クリスがやって来ました。

「調べてみたよ。これはね、あんたが明日バスに轢かれて死んだとしても、この約束は守られるのか?その保証が出来ないなら約束は有効じゃないね、という意味で使われるんだって。だからさっきの文脈だと、ディレクター氏の口頭の約束じゃバステストに通らないってわけだ。」

「へえ、なるほど、そうだったのか。どうも有難うね。」

「このフレーズ、今まで一度も聞いたことなかったよ。その会議に出てた人だって、誰も意味が分かってなかった可能性は高いよ。」

ビバリーをはじめとして、全員知ったかぶりして流してたのかもしれません。

みんな、ずるいなあ。


2015年5月14日木曜日

ホテルのキーカード

PMツールのトレーニング講師として、先週から支社巡りをしています。それぞれ30人前後の社員を集め、朝から8時間ほぼぶっ通しで教えます。

今週の会場は、サンタバーバラとロス。二週間でホテルに7泊!これほどの出張固め打ちは久しぶりで、お蔭で、あることに気づかされました。

ホテルでドアの開け閉めに使うキーカードって、大抵の場合、どの向きにスライドさせれば良いか極端に分かりにくいのです。ブランドイメージを高めようというホテル側の意気込みはそのデザインから見て取れるものの、客の立場からすれば不便極まりない。エンドユーザーの身になってデザインしているとはとても思えないのですね。

たとえばホリデイイン。

おいおいこのカード、どの方向に差し込めばいいんだよ?よくよく眺めてみると、小さな山型サインが右肩にちょこんとついてます。ん?これってもしかして矢印か?家の屋根かと思ったぞ。しかも薄いグレーだから、廊下の薄暗がりではほとんど気づかないし。

続いてウェスティン。

仲良しカップルが、服がびしょ濡れになるのも構わず波打ち際でじゃれ合う写真をど~んと使っています。イメージを売りたいのは分かるけど、このカードをどっち向きに差せっていうんだよ?照明の下で辛抱強く十秒ほど見つめているうちに、ようやく矢印に気づきました。「お前は隠し絵か?!」と一人で突っ込む私。

「いま、世の中で起きている問題のほとんどがコミュニケーション障害だと言ってもおかしくない。」

クリエイティブ・ディレクター佐藤可士和氏の言葉です。数年前に一時帰国した際、東京の本屋でこれを立ち読みし、後で赤面するくらいその場で激しく頷いていました。

社内トレーニングの講師を長くやっていると、会社はツールのデザインにもっと投資すべきだ、とつくづく考えさせられます。何時間もかけて取扱説明を聞かなきゃ使えないようなツールは、そもそも製品としてダメだと思うのです。ま、それで私の存在価値が保障されているので、あまり文句も言えないのですが。

さて、今回のホテル・キーカード比較、優勝はロスのStandard Hotel

デザインはこうでなくっちゃ。
潔さに拍手です。


2015年5月7日木曜日

Trippy! トリッピー!

先日、サンディエゴのオフィスで仕事していたら、環境部門のトップであるテリーがやって来ました。

「この話は何としてもシンスケにしなきゃ、と思ってたのよ。」

と息を弾ませています。なんでも、アメリカ訪問中の安倍首相を迎えた晩さん会に、高校生の息子さんが招待されていると言うのです。日本語を勉強中の彼は去年、KAKEHASHI Project という外務省肝いりのプログラムで交換留学のチャンスを得、沖縄にホームステイ。その縁で今回呼ばれたのだと。

一週間後、テリーに特別ディナーの首尾を尋ねました。息子さんは安倍首相のすぐ近くの席をゲットしたそうで、かなり緊張したとのこと。写真は無いの?と聞くと、後で見せてくれると言います。

「安倍夫人がね、自分のフェイスブックに写真を載せて、それをシェアしてくれるんだって。」

これにはのけぞりました。一国の総理大臣の奥さんがフェイスブック?そこで写真をシェア?私の顔に驚愕の色を見て取ったテリーが、笑いながらこう言いました。

It’s trippy. Isn’t it?”
「トリッピーじゃない?」

ん?トリッピー?この単語、知ってるつもりだったけど、この使い方は初めてだぞ。あとで辞書を調べたのですが、どうもぴったりした訳が載ってません。

ちなみに英辞郎には、「頭がクラクラするような、格好いい、いかす、奇抜な」とあります。

これ、合ってんの?

さて、昨日と今日はオレンジ支社でトレーニングに参加。今朝は早めにホテルを出て会社に到着し、いつも早朝出勤している同僚クリスを訪ねてトリッピーの意味を教えてもらいました。

「60年代とか70年代っぽい表現だね、それは。」

テリーは私と同い年なので、これは頷けます。

「もともと麻薬でラリッた状態を指す言葉だけど、そのケースではちょっと違うよね。それはtotally unexpected(とんでもなく意外)とかstrange(不思議)な様子を表現してるんだよ。」

なるほど。テリーの発言を思い切って意訳すれば、こうなりますね。

“It’s trippy. Isn’t it?”
「ぶっ飛んでると思わない?」

さて、明日のトレーニングはロサンゼルスで開催されるので、今夜のうちにオレンジからロスへ移動。会社が指定するホテルの中で、トレーニング会場に一番近い「The Standard Downtown LA」にチェックインしました。

実は先月、部下のシャノンと一緒にロスへ出張した際、このホテルのレストランで朝食をとったのです。食後に入った男子便所で、高さの違う小便器が四人兄弟のように並んでいたのに驚き、すかさず写真を撮ってシャノンに見せました。この分じゃ、きっと部屋もすごいんだろうね、と二人で話していたのですが、実際、部屋のデザインの奇抜さは私の予想を遥かに超えていました。

トイレとシャワーがベッドのすぐ横にあり、これが完全ガラス張り。カップルで泊まった場合、自分のあられもない姿が同伴者から丸見えになる仕掛けです。ロスのビジネス街のど真ん中、しかも会社が指定するホテルで、これはオフザケが過ぎるでしょ。

さっそく写真を添付して、シャノンにテキストを送信。

“Wow, that’s a crazy bathroom. No hiding there!”                             
「あらら、クレイジーなお風呂場ね。隠れるところが無いじゃない!」

と、予想通りのリアクション。ここで満を持して、私が答えます。

“Trippy!”

“Hahaha”

と、シャノン。

朝仕入れたフレーズが、さっそく使えたのでした。

2015年5月3日日曜日

英会話 とっさのひとこと

ここ数カ月間、多忙を極めています。職場の人とまともに顔を合わせる暇もないほど。先日は、ひとつ上の階で働く同僚リチャードの前を通り過ぎた際、

“Are you a hologram?”
「そこにいるのはホログラム?」

と、気の利いたフレーズでからかわれました。リチャードからはもう何か月も「昔みたいにまた晩飯食べに行こうよ」と誘われていたのに、ずっとリクエストに応えられずにいました。これはさすがにまずいと反省し、翌週彼を誘ってやきとり屋「大将」へ。

L字型カウンターの角に二人並んで座り、本格炭火焼の絶品に舌鼓を打っていたところ、中年カップルが二組入って来ました。角を隔てて反対側に四人が並んで座り、メニューを受け取ったところ、リチャードが私を小突きます。私の一番近くにいる男性が、有名人だと言うのです。リチャードは数秒ためらった後、その人に声をかけました。

「ちょっとすみません、あなた、Sam the Cooking Guyじゃないですか?」

Sam the Cooking Guy (サム・ザ・クッキング・ガイ)というのは、サンディエゴをベースとしたテレビの料理番組で有名なのだそうです。軽妙なお喋りで視聴者を楽しませつつ美味しい物をスピーディーに仕上げて行くその手法がウケて、短期間でとてつもない人気番組に成長したのだと。

「ああ、そうだよ。」

と答えるサム。

「どうも見たことある顔だな、と思ってたんですよ。やっぱりか!」

と喜ぶリチャード。後で振り返ると自分でも不思議なんだけど、私は反射的にこうコメントしていました。

「いや、僕は全然見たことないなあ。」

サムは間髪入れず、

「ノォ~~!」

と頭を抱えた後、くるりと背を向けて奥さんらしき女性とメニューをチェックし始めました。私はテレビをほとんど観ないので、それが誰であれ街で有名人と出会っても気付かない可能性は高いのですが、だからと言って面と向かってそれを表明する必要など無いし、そもそも無礼です。何か気の利いた一言が言えなかったのか?これは英語力がどうこういう話じゃなく、最近心に余裕が無くなってることが原因だと思います。いたく反省する私でした。

今週水曜日、昨年10月に転職したアルフレッドがダウンタウンに用事があるというので、かつての同僚達を誘い合わせてランチに行きました。ジェフ、ジェイソン、サラ、そしてマリアが参加。私は12時までのはずだった電話会議が12時半まで延びたため、だいぶ遅れて駆けつけることになりました。担当プロジェクトがとんでもなく深刻な状況に陥ってしまったため、議論が緊迫し、どうしても途中で抜けるわけにはいかなかったのです。

焦って到着したところ、遅れを責めるわけでもなく、皆ニコニコ笑っています。ジェフがこんな話をしていました。

「親父のところに、ある日電話がかかって来たんだ。うちの息子がメキシコで留置場に入れられて困ってるって。今すぐ金を送ってくれないかって言うんだな。息子はうちのすぐ近所に住んでるっていうのにさ。すんでのところで、親父は送金しちゃうところだったんだよ。」

アメリカにもオレオレ詐欺ってあるのですね。これは初耳でした。

するとマリアも、

「うちの父も、こないだ同じような電話を受けて、もうちょっとで大金を巻き上げられるところだったわ。どうしてそんな簡単に信じちゃうのか不思議で仕方ないんだけど。」

詐欺グループもそこは抜け目なく、「親には黙っててくれ」と釘を刺すのだそうで、孫思いの老人たちはコロリと騙されちゃうのだそうです。

するとサラが、

「それとは種類が違うんだけど、私ね、最近フェイスブックに載せた写真を気に入ったから友達になって欲しいっていうメッセージが来るようになったの。昨日もそういうのが複数届いたんだけど、二本目のメッセージが、もし友達承認してくれたら自分のおっぱいの写真送るって言うのよ。私が男性か女性かも知らないってことでしょ。明らかに怪しいわよね。」

そこでジェイソンがすかさず、こう言いました。

“Forward that to us. We’ll check it out for you.”
「それ転送してよ。チェックしてあげるから。」

う~ん、気が利いてるなあ。ひどく感心する私。咄嗟にこういうセリフが口をついて出るくらい、心に余裕を持ちたいものです。