先日、一年以上前にレイオフされた元同僚のデイヴと久しぶりにタイ料理屋で食事しました。彼は未だに仕事が見つかっていないとのこと。景気が上向いてると言われている一方で、失業率はなかなか下がりません。
自分があの席でどんな発言をしたのか思い出せないのですが、彼が
“Now you’re talking!”
と微笑むのを見た時、そういえばこれ、彼の好きなフレーズだったな、と懐かしく思い出しました。彼とオフィス・スペースを分け合って働いてた頃、幾度となく聞いた言葉なのです。直訳すると、
「ようやく君、話し始めたね!」
かな?自然な日本語にすると、
「そうこなくっちゃ!」
なのですね、これが。おぼろげには理解できるんだけど、このセリフ、とっさに口をついて出るほどには消化出来ていません。
今朝職場で、爽やかサーファー青年のマット(20代)と話す機会があり、彼がこのフレーズを使うことがあるかどうか尋ねてみました。
「大昔に使ったかもしれないけど…。今は使わないかな。」
よく考えてみると、当のデイヴはもう60歳くらいなんだよな。
「クールじゃないってこと?」
「う~ん。僕はクールだと思わないな。」
この一言で、デイヴのフレーズを借用しようという意欲が失せました。
「じゃさ、最近のクールなフレーズ、教えてよ。」
なんだかうだつの上がらないオヤジが居酒屋で若者にからんでるみたいで恥ずかしかったけど、思い切って聞いてみました。
「ええ?クールなフレーズ?あ、あるよ。ひとつだけ。」
「何々?教えて。」
“Late!”
はぁ?ナニソレ。
「サヨナラってこと。See you later とか Good bye. の代わりに使うんだ。」
日本語に置き換えたら、「んじゃな!」って感じかな?
左隣のキュービクルから、同じく20代のリナが
「うん、あたしも使うよ。」
と会話に参加して来ました。右隣のキュービクルで黙々と仕事に打ち込んでいた最年少のクリスに、
「君も使う?」
と声をかけると、マットがふざけた調子で、
「いやいや、彼はウィスコンシンから出てきたばかりだから…。」
とからかいました。かわいそうに、新人社員のクリスは田舎者扱いされて顔を赤らめてしまいました。
う~ん、このフレーズはどうなんだろ。クールなのかもしれないけど、短すぎてしっくり来ないんだよな。それに、いきなり誰かに “Late!” と言われたら、「遅いぞ!」と叱られたようにも取れると思うんだけど…。あまりにリスクが高いので、当面は若者に対象を絞って使うようにしてみます。
それにしても、仕事中に突然赤面させられたクリスには、気の毒なことをしました。
2010年5月11日火曜日
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