2010年6月19日土曜日

Don't let it snowball. 雪だるま式


コートニーという名の、コネティカット在住の若い(たぶん)女性から、月一回の割合で電話がかかってきます。彼女は私のヘルス・コーチで、会社から雇われている模様。「最近どんな食事をしてますか?先月教えたエクササイズとストレッチは続けてますか?」
などと細かく質問して来るので、自然と毎日の生活に気をつけるようになります。私の持ち出しはゼロ。社員が健康でいることは会社のためにもなるので、損得を考えたらこういうプログラムの費用なんて安いもんだということでしょう。

彼女との電話では最初のうち、腰痛の話ばかりしていました。デスクワークだし週一回は長距離ドライブしているので、何もしないと腰が痛くなってたまらんと訴えると、ストレッチのインストラクションを送ってくれました。その時彼女が言ったのが、

You don’t want to let it snowball. (どんどん悪化させちゃ駄目よ。)

このSnowball は、雪の降らないサンディエゴでも度々耳にする単語で、私はずっと「雪だるま式に何かを悪化させる」という直訳風の理解をしていました。でも私の経験によれば、「雪だるま」を大きくするのはなかなか大変で、しかもその過程は結構楽しい。「どんどん悪化させる」という負のイメージはないのですね。

で、ようやく思い至ったのが、これは「雪だるま」ではなく、「斜面をころげながら大きくなる雪玉」のことだということ。それなら腑に落ちます。

そのうち会社の会議などで使おうと思います。


追記:この表現、ポジティブにもネガティブにも使うことが後で分かりました。

4 件のコメント:

  1. 借金は、「雪だるま式」だよね。

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  2. 定期預金はどうだろう?

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  3. 雪だるま式、正しくは雪玉式なんですね。なるほど、欧米からの誤訳なんでしょう。

    会社から雇われているヘルスコーチてのがいるんですね、米国企業では。月1回の電話コーチング、結構効果的ですか?
    私はモチベーションを上げるコーチングを受けたいですね。

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  4. 月一回でも、もうすぐ電話の日だと思うと、「ちゃんとエクササイズしなきゃ」って焦るんです。なんでもそうだけど、誰かが自分のことを気にしてくれるというのは嬉しいもの。別に特別期待されているわけでもないんだけど、「期待を裏切りたくない」という心境になるのですね。不思議。

    エグゼキュティブならずとも、相当な額を支払ってパーソナル・コーチを雇う人って結構いるらしいです。アメリカだなあって思います。

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