2010年6月3日木曜日

The whole enchilada. 丸ごと全部?


日系アメリカ人の同僚ジャックは、なんと81歳。健康な食生活と週三回のゴルフ、ジム通いが功を奏してか、職場の誰よりも元気です。廊下を歩きながら皆に挨拶して回る声は常にエネルギッシュで、眠気が吹っ飛びます。

今朝も廊下を挟んで向かいの部屋にいるデイヴとひとしきり話し込んでいましたが、大声なので筒抜け。聞くとはなく聞いていたら、どうやら何かを「たくさん用意したよ」という内容でした。笑い声混じりの会話が最高に盛り上がった時聞こえてきたのが、

“I prepared A, B, and C, the whole nine yards!”

でした。このThe whole nine yards (9ヤードすべて)とは、「一切合財」とか「丸ごと全部」という意味。日常会話でしょっちゅう耳にする表現です。何故9ヤード(8メートル強)なのかを調べてみましたが、残念ながら諸説紛々で、確かな語源が分かりません。

これと同じ意味で使われる別の表現が、

The whole enchilada.

です。エンチラーダとはメキシコ料理のひとつで、僕はわりと好きなんですが、何故この料理名が使われているのか、それもまた不明です。ただ、こっちはまだ実感を持って使える表現だと思います。

エンチラーダ(出典:ウィキペディア)
トウモロコシのトルティーヤを巻いてフィリングを詰め、唐辛子のソースをかけた料理である。フィリングには肉、チーズ、豆、ジャガイモ、野菜、魚介やそれらの組み合わせ等、様々な具材が使われる。

「え~っ?エンチラーダをまるごと一本食べてもいいの?」
と喜ぶメキシコの子供の映像を思い浮かべながらこの表現を使うと良いと思います。

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