2010年6月18日金曜日

折り紙動物園


今朝、息子のクラスで折り紙教室を開きました。三年生の最終学期も残すところあと一日。これから2ヵ月半の夏休みに入るのです。彼のクラスメート約20人は、国籍も母国語も様々。アメリカの小学校というよりは、インターナショナル・スクールみたいな雰囲気です。日本人以外の子供に折り紙を披露するのは今回が初めてで、一体どんな受け止められ方をするのか、想像がつきませんでした。

朝の挨拶をした後、すかさず「つかみ」の質問に入る。
「みんな、動物は好き?」
「大好き!」
「たとえばどんな動物が好きかな?」
ほぼ全員の子供が競って手を挙げ、口々に動物の名前を叫びました。ひとりひとりの答えを注意深く聞いた後、こう続けました。
「実はね、この箱の中に、小さな動物がいるんだよ。一匹ずつ見せるから、名前を当ててみて。」
ここからはもう熱狂の渦。子供たちが目を輝かせ、
「シカでしょ!あ、違う、トナカイだ!」
「スカンクだ!そうでしょ!スカンクだよ!」
と立ち上がって叫ぶ。

今回用意したのは、シカ、ねずみ、ペンギン、スカンク、馬、パンダ、鷲、亀、ガチョウ、きつね、子持ちカンガルーなどなど。全ての動物を紹介した後、紙風船の折り図と色紙を配り、個別指導に入りました。あっちでもこっちでも手が挙がり、
「ヘルプして!」
と真剣な顔で助けをせがんで来ます。早くも完成した作品を見せに来る子、何が何やら分からずにひっきりなしに挙手する子、色々です。

ひとりの女の子が、
「わたし、折り紙初めてなの。三年生の最後にこんなの作れてすごく嬉しい!」
と満面の笑顔を見せてくれました。子供たちの目が無防備なまでに純粋で、心が洗われるようでした。可愛いThank you の声を浴びつつクラスを後にし、会社に向かったのですが、暫くの間なんだか気分がふわふわして、仕事に集中できませんでした。

2 件のコメント:

  1. 子供たちの目が無防備なまでに純粋で、心が洗われるようでした・・・

    最近ちっとも洗われない心。マズイです。
    折り紙の楽しさが心に刻まれた子供たちは幸せです。大小問わずそうした経験をいくつできるか。そんな積み重ねで人間、人格形成されていくんでしょうね。

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  2. 子供達の人格形成に数百万分の一でも貢献できたんじゃないかと思うだけで、シアワセな気持ちになります。

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