2010年6月4日金曜日

I didn't sign up for this. 話が違うぜ!

大好きなコメディ映画に、The Hammerという作品があります。

今までこれといって何も成し遂げたことのない40歳の大工ジェリーが、ボクシングのアメリカ代表になって北京オリンピックへ行こうとする話。さんざん笑った後泣ける、というちょっと曲者の映画です。

予選大会当日、コーチからグローブの紐をきつく締めてもらった後、
「おしっこ行きたい。」
と言い出します。
「もうグローブの紐結んじゃったぞ。やり直しなんて真っ平だ。」
ボクシングのグローブというのは拳にしっかり装着するためにとてもきつく紐で縛るらしく(試合後にハサミで切るらしい)、コーチの言うのはもっともです。その時、オジーというセコンドを務める友人と目が合います。シーンが変わって、オジーがトイレでジェリーのボクサーパンツを下ろして小便させてやっている。そこでオジーのセリフがこれ。

“I didn’t sign up for this.”

Sign up とは、参加意思の表明をするということ。こんな話は聞いてなかったぞ、そんなつもりで参加したんじゃないぞ、という場合に使う表現です。

つい最近、遅ればせながらAVATARを観ましたが、ここでも同じ表現が使われていました。人間達がパンドラの聖なる巨木を情け容赦なく攻撃する際、女兵士トゥルーディが逡巡の末、ミサイルの発射スイッチを押さずに隊を離脱します。上官の命令にそむくのですから、これは重大な犯罪行為です。その時の彼女の一言がこれ。

“I didn’t sign up for this shit.”

とってもクールで感動的なシーンなのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿