先日、極彩色の鳥の絵を配した見慣れない切手が貼られた封書が届きました。夫婦あてです。差出人の名には見覚えがなく、住所は南アフリカ共和国と書いてあります。咄嗟に、
「これは詐欺だな。」
と思いました。アフリカから儲け話が書かれた手紙が届き、今すぐ金を送ってくれればすごい倍率で増やしてあげる、などという手口は有名です。
用心深く中身を取り出すと、手作り風の可愛らしいカード。なんと、元同僚のデニスの結婚式への招待状だったのです。差出人は新婦の親。見覚えがなかったのは当然です。カリグラフィの文字は読みにくく、式の場所が書いてある箇所を捜し当てるのに時間がかかりました。どうやら、南アフリカのケープタウンでやるらしい。
う~ん。これは困った。南アフリカにおいでませ、と簡単に言われてもね。調べたところ、飛行機二回乗り継いで、片道にまる二日かかります。デニスはいい奴だし、出席したいのは山々だけど、ちょっと東海岸まで行ってくる、というのとはワケが違う。どのくらい本気で招待してくれてるんだろう?絶対来いよ、という本人からの念押しは受け取ってないしなあ…。
で、さっそく同僚達に意見を聞いてみました。全員口をそろえて、
「いくらなんでも、本気で来るとは思ってないでしょう。」
元ボスのエドがこう言いました。
It’s more of a courtesy invitation.
儀礼的な招待だと思うよ。
このCourtesy(カーテシー)というのは、よく聞く単語です。礼儀とか儀礼のほか、優遇、優待という意味にも使われます。よく聞くのが次の表現。
Courtesy call
表敬訪問
Courtesy car
送迎車
Courtesy seat
優先席
Courtesy phone
空港などにある無料案内電話
結局、メールで欠席を告げました。ちょっぴり残念…。
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