2010年8月13日金曜日

Blurb 自賛広告

同僚エリカの旦那マークが遂に、ラスベガスでの観光ヘリの仕事を開始したそうです。初日はグランドキャニオン周遊ルートを3回飛んだとか。エリカが電話で、
「チップは全部でいくらもらったの?」
と尋ねたところ、たったの5ドルだったそうです。ベテランになるとチップだけで週に500ドル稼ぐそうなので、そのあまりの少なさに思わず笑ってしまったと彼女が言いました。いつも軽いノリのマークでも、さすがに緊張して口数が減ったらしいのです。

彼が飛行士仲間にチップの額を話したところ、こんな風に言われたそうです。

“You have to come up with some blurbs to get tips.”
「何か売り口上を考えないと、チップはもらえないぞ。」

Blurb というのは、本の背などに載せる自賛広告のこと。中身の抄訳とか著者紹介とかを織り交ぜた、短い宣伝文句ですね。ブラーブとブルーブの中間くらいの発音。ラスベガスから観光飛行しようって客は、チップの習慣がない国から来ている旅行者が大半。だから、自分達はチップをあてにしているのだということをきちんと伝える必要があるのです。Blurb の「自分で書く」広告というニュアンスが、この文脈に合っているのですね。

ところで初飛行に際しては、会社の人からこう釘を刺されたそうです。
「くれぐれも、これまで何回飛んでるんですか、というお客さんの質問に、初めてですとは答えないように。」
そりゃそうだ!

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