2010年8月8日日曜日

Bet or Wager? 馬に賭ける!



昨日の午後、我々夫婦の長年の友人であるK子さんに誘われ、皆でデルマー競馬場へ行きました。私達は競馬に関しては全くの素人なのですが、連戦連勝のゼニヤッタという人気馬がやって来るというので興味をそそられました。さらに、
「パドックで、前足をひょこひょこ動かして踊るのよ。」
とK子さんに言われ、そいつはちょっと面白そうだ、となったわけ。

デルマー競馬場には、目を血走らせたおっさん達だけでなく、家族連れやカップルが詰め掛けていて、まるで国民的スター歌手のコンサートみたいな熱狂ぶり。この馬が得意としているのは、最終コーナーまでずっと後方につけておいて、最後の直線でいきなり前方集団をゴボウ抜きするという、極めてアピール度の高いレース運び。この日のレースでも美しい追い込みを見せ、鼻差で優勝をもぎとりました。18戦18勝。まさに競馬界のヒクソン・グレーシー(たとえがちと古いが)。観客は割れんばかりの歓声でこれを迎えます。

K子さんはゼニヤッタに10ドル賭けたのですが、さすがに人気抜群なので、当然倍率は低い。ど素人の私達は電光掲示板の数字(ちんぷんかんぷん)を見ながら、
「優勝したら元本割れすることってあるのかな?」
とか話してました。結局K子さんは11ドルの返金を受けました。1ドルの儲け。

ところでこの「賭け」。私はずっと英語ではBet というのだと思っていたのですが、K子さんが換金に行ったところで看板に、

How To Place Your Wager
賭けの手順

という文句を発見。Wager? 何それ?

帰宅してから調べてみたのですが、この言葉はBet とほぼ同様に用いられているようです。明確な違いは、Wager の方が言葉としての歴史が長く、古風な響きがあるということ。Make a bet よりPlace a wager の方が、70年以上の伝統を誇るデルマー競馬場にふさわしい、クールな表現であることは確かでしょう。

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