2010年8月2日月曜日

Pigeonholed - 「鳩小屋」される(?)


サンディエゴ空港で施設補修プロジェクトのスケジューリングを担当しているジェニファーが、先日相談にやって来ました。
「PMPの資格を取りたいんだけど、何から始めたらいい?」

会社が買収される直前まで私は、南カリフォルニアの三つの支社を回ってPMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)の試験対策連続講座を開催していました。以前一緒にランチした時話題にしたのですが、それを憶えていて情報収集に来たというわけ。最近一念発起して資格取得を志した彼女は、その動機を教えてくれました。
「20年以上もスケジュラーやっているでしょ。しかも過去五年はずっと空港関係の仕事に張り付いてるから、私には空港専門のスケジュラーっていうレッテルがついちゃってるの。今のままだと先細りなのよね。」

この時彼女が使った表現が、

“I am pigeonholed.”

「Pigeon(鳩)Hole(穴)」をこのように動詞として使うことは多いようで、職場でしょっちゅう耳にします。穴というと丸い形をイメージしがちですが、これは鳩舎を指している言葉。四角く仕切られた沢山のスペースが書類整理棚と似ているので、「分類整理する」、転じて「レッテルを貼る」「固定観念を持つ」という意味になっているのです。

プロとして何かを極めて行く人に、このジレンマは付き物。私も今じゃ自分を「プロジェクト・コントロール・マネジャー」という肩書きで自己紹介していますが、実はこれ、pigeonhole されないように勝手につけたタイトルなんです。自分ならではの武器を揃えて常に磨きをかけながらも、「実は他にも色々出来るんだぜ」というポーズをちらつかせることが、生き残るためには大事なのです。

日本でこれやると、嫌われる可能性大だと思いますが。

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