先週から今週にかけ、プロジェクトマネジメント・ソフトウェアのトレーニングに参加するため、ほぼ毎日よその支社に出かけています。基本的には会場の隅っこに座ってるだけ。インストラクターが答えられないような質問が出た時だけ、しゃしゃり出てお答えする、という役割です。
一昨日はサンディエゴのダウンタウンにあるオフィスが会場。終盤になって、インストラクターのダグラスが参加者にこう言います。
「それでは、力試しのためにテストを受けてみて下さい。デスクトップ上にあるこのアイコンをダブルクリックしたらスタートです。」
しばらく静まり返っていたのですが、しょっぱなからバンバン質問して強烈な存在感を放っていた高齢の男性社員が、ダグラスに文句を言い始めました。
“I got dinged when I clicked on the scroll bar!”
「スクロール・バーをクリックしたらding されたぞ!」
するとダグラスが、
「そのスクロール・バーは単なる画像です。クリックしても、何も動きません。」
と冷静に返答。その時、後ろの方でテストを受けていた女性社員が、
“I already got dinged three times!”
「もう3回もding されちゃったわよ!」
と欲求不満気味に叫びました。
この “ding” ですが、さくっと調べたところ、もともと「鐘をゴーンと鳴らす」という意味だということが分かりました。でもそれじゃ、今回の文脈には当てはまりません。確かにテストで不正解だった場合「ビーッ」という音が出るようにはなってるのですが、「ゴーン」とは音色が違い過ぎるでしょ。
で、以前サーファー社員のマットの発した一言を思い出しました。勝手に判断して仕事を進めたりしたら上司のトラヴィスに怒られる、と心配した場面。
“Travis is gonna flip! And I will get dinged.”
「トラヴィスはきっとキレるよ。僕は ding されちゃうだろうな。」
この場合、どう考えても「鐘をゴーンと鳴らされる」じゃおかしい。で、今晩きちんと調べたところ、三つ意味があることが分かりました。
ひとつ目は、何かを却下する際にゴングをチーンと鳴らすことから、「ダメ出しをする」という意味。二つ目が、「軽く叩いて表面にへこみをつける」。これから派生したのか、三つ目が「小言を言う」でした。マットの発言はこの三番目、「小言を言われる」でしょう。そして一昨日のトレーニングでの発言は、一番目の「ダメ出しされた」だと思います。
2011年4月9日土曜日
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