2011年4月3日日曜日

Kinky Kids 変態っぽい子供たち

ロングビーチ支社の中堅PMマークは、我が社の構築したプロジェクトマネジメント・プログラムを心から憎んでいます。私が作った訳じゃないんだけど、ユーザーサポートをしている手前、彼からの罵声を浴びる立場に陥ることしばしば。

先日も、彼がこんなメールを送って来ました。

“We need to test the boundaries of this program and hopefully find the kink in the armor that will bring it down so that we can go into a financial renaissance focused on aiding the worker bee….”

う~ん、これは入念に練られた悪口だぞ。しかも、 “Kink in the armor” が分からない。さっそく、弁護士の同僚ラリーに質問しました。

Kinkというのは「よじれ」とか「もつれ」という意味で、この場合の armor は中世の騎士が着ていた甲冑、さらにその下にまとった鎖帷子(くさりかたびら)のことだろう、とのこと。その鎖がよじれているところ、つまり弱点を指しているのだ、というのがラリーの解釈。つまり、マークが述べていたのはこういうことですね。

「このプログラムの限界を試して弱点を見つけ出し、破壊するべきだね。そうすりゃ本当の意味で働き蜂たちのためになる、財務システムの再生が出来るだろう。」

この kink というのは実に良く耳にする単語で、特に

Work out the kinks.

というフレーズが頻繁に現れます。これは「細かな問題点を解決する」という意味で、何箇所かもつれた糸を少しずつほぐすイメージ。先日の電話会議でも、大ボスのクリスが、クライアントとの大きな交渉が終了した、と報告した後、

“We will still need to work out the kinks.”

と発言してました。

ところで、この kink の形容詞に kinky という単語があるのですが、8年前、朝の通勤時に聴いていた低俗ラジオ番組に登場したことがあります。一般のリスナーが番組に電話してきて、
「私の体験した、人生で最もkinky な行為」
を披露して皆で爆笑する、というもの。想像を絶する破廉恥なエピソードをいくつも聞かされた後、職場に着いてから辞書で調べたら、案の定、

kinky = 変態的な

となっていました。おいおい、Kinki Kids を普通に発音したら「変態的な子供たち」になっちゃうじゃないか、と笑った記憶があるのですが、この時はkink までさかのぼって調べませんでした。今回調べてみて、ようやく8年越しに意味が繋がりました。Kink が「よじれ」であれば、Kinky は「よじれた」「倒錯した」となり、「変態的な」と変化するわけですね。

すっきりしました。

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