2010年11月4日木曜日

He’s gonna flip. きっとキレるよ。

昨日はロングビーチ支社で、あるプロジェクトのスケジュールを更新する仕事をして来ました。支社長のトラヴィスが、サーファー社員のマットを私にあてがい、今週中に二人で仕上げてくれと依頼しました。この男、海で鍛えた肉体と甘いマスク、少しウエーブのかかった短い金髪で、まるでハリウッド映画の二枚目俳優みたいな若者です。その上、日本人顔負けの謙虚さまで備えていて、娘の彼氏にしたくなるくらい良く出来た男なのです(娘いないけど)。

その彼と打ち合わせしていた時、二人とも決められないような悩ましい事案にぶつかったので、私が冗談で、
「マット、君が決めてくれよ。僕は技術的内容よく分かんないからさ。」
と言うと、
「そんなの無理だよ。勝手に決めてそれが間違ってたら…。」
と当惑し、

“Travis is gonna flip!”

と続けました。トラヴィスがフリップする???何だそりゃ。フリップって、裏返すってことだよな。意味を尋ねたのですが、ただ「トラヴィスがアンハッピーになる」と繰り返すだけ。僕は「何でフリップなのか」が知りたいのに…。

今日、オレンジ支社に行ったので、ここのところすっかり私の個人教師におさまっているスティーブンに尋ねたところ、
「すごく怒るってことだよ。Flip Out とも言うね。」
「何でフリップなのかな。だって裏返るのと怒るのって、一対一で繋がってるように思えないよ。」
「う~ん、それは僕にも分からないな。」
そこへ、すぐ横のオフィスでこの会話を聞いていたグレンという中堅社員が立ち上がってこちらへやって来ました。
「俺の聞いた話じゃ、 “Flip out the lid” という言い回しが語源だね。お湯が沸騰して鍋ややかんの蓋が吹っ飛ぶ、って意味さ。」

これでスッキリしました。新しく覚えた表現って、こうやって納得しないと使う勇気が湧かないんだよな。

2 件のコメント:

  1. ふたがひっくり返る・・・
    なるほど感がありますね。

    ちなみに、会議などで「逆に」を連発する人がいて、順の展開でも「逆に言うと」と必ず来る。しかも、同じ一つの発言ないで逆が何度も出てくるから、同僚と、「逆の逆だから今は表だ」などと冗談をいう始末。
    口癖なんでしょうけどちょっとね。
    He's gonna flip とは関係なかったけど。

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  2. そういう人の口癖を気にし始めると、話の内容に集中できなくなるよね。僕も昔、「ご存知のように」を繰り返す人の話、途中から何も分からなくなっちゃった。

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