2010年11月29日月曜日

Fall into somone’s lap. 労せずして手に入れる。

カマリロ支社のマイクというお偉方から、プロポーザル作成の手助けを頼まれました。今朝電話で彼と話しながら、
「我が社にとっては、初めてのクライアントなんですか?」
と尋ねると、
「ちょっと背景を説明しておいた方がいいね。」
と、プロポーザルに取り掛かることになった経緯を解説してくれました。

このクライアントのプロジェクトを直接受けたことは今までないのですが、我が社のエース級社員が他社の下請けで仕事した際、先方から大変気に入られたらしいのです。で、最近になって大きな仕事が発生したので、「プロポーザルを出してみないか」と声がかかったのだと。新しいクライアントの場合、大抵そこまで漕ぎつけるのがひと苦労なのですが、今回は非常にラッキーだった訳です。それをマイクはこう表現しました。

The opportunity fell into our laps that way.
そんな風にしてチャンスが転がり込んで来たのさ。

調べてみたところ、このFall into one’s lap というのは、「苦労せずに何かを手に入れる」という意味。ふ~ん、なるほどね。しかし私はここで、 “into” に引っかかりました。「中に」という語感とLap とが繋がらないような気がしたのです。だってラップって「膝」でしょ?と。

あらためて調べてみたところ、ラップというのは腰から膝までの間で作られる水平なスペースのことなのですね。よく考えてみれば、「ラップトップ」という表現もあるくらいだから意味は明らかなんだけど、日本語にぴったりした訳が無いので、なかなかイメージがつかめなかったのです。

「膝頭から腰までの間で形成されるスペース」にチャンスが落っこちて来たので、 Fall into と “into” が使われたわけです。これがもし「膝頭」が相手だったら、 “on” じゃないとおかしいですからね(それじゃ何の話か分かんないけど)。

{追記}
同僚のマリアとリチャードに、「この場合、into じゃなくて onto が正しいと思うんだけど。」と言うと、二人とも激しく同意しました。きっと、もともとは lap の上にお盆とか大皿とかを置いて、その上に転がり込んて来たっていう話だったんじゃないかな、ということで全員落ち着きました。

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