2011年2月10日木曜日

Suck it up! ぐっとこらえろ!

一昨日、私のオフィスの前を通りかかった後期高齢者の同僚ジャック(なんと82歳!)と話していた時、大昔(1950年代)に上司と大喧嘩して会社を辞めた話を聞きました。その後自分でビジネスを起こし、総勢30名くらいの社員を抱える組織に育てあげたとか。
「若い時は負けん気が強かったからね。誰が相手でもすぐに食ってかかったもんだよ。でもね、自分で会社を持ってみると、そう簡単に癇癪を起こすわけにいかないんだな。社員の生活がかかってるからね。無能なクライアントにどんな横暴なこと言われても、ぐっと我慢だ。」

この時ジャックの使ったフレーズが、

“Suck it up!” (「サッキラップ」と聞こえます。)

これ、実に頻繁に耳にする表現なんです。日本語の「ぐっと飲み込む」に相当する意味であることは、文脈から何となく察しがつくのですが、「Suck (吸い)Up (上げる)」とは物理的な上下関係が正反対であるため、ずっと腑に落ちないでいました。で、今晩ちょっと調べてみました。

どうやら確たる語源は存在しないようなんですが、信じてもいいかな、と思えるのがこれ
「第二次大戦時のパイロットが使っていた表現。酸素マスクの中に吐いてしまった場合、早くゲロを吸い上げないと吸入口が詰まって窒息死してしまう、ということから、好ましくない二者択一があった場合、ぐっと堪えて被害の小さい方を選べ、という意味に転じた。」

飲み込むのは飲み込むのね。ただ、初めに吸い上げないといけないけど。

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