2011年2月15日火曜日

First and foremost 一番にして最重要の

今日のWall Street Journal。エジプト関連の記事に、こんな文章がありました。

He recently pledged the Brotherhood would “continue to raise the banner of jihad” against the Jews, which he called the group’s “first and formost enemies.”

エジプトのイスラム同胞団がユダヤ人を「最大の敵」と呼んでいる、という話なのですが、気になったのはこの、

“First and foremost”

というイディオム。これ、実に頻繁に聞く表現なんです。たとえば、

First and foremost, I want to say thank you.

みたいに。さっそく調べたところ、first もforemost もほぼ同じ(真っ先に、とか第一に、とかいう)意味。これは良く言うredundant (冗長)な言い回し(「頭痛が痛い」とか「危険が危ない」とか)ではないか、と不審に思い、弁護士の同僚ラリーに質問しました。

「そう言われてみれば確かにそうだねえ。我々ネイティブは平気で使ってるけど、文法的に正しいとは言えないよね。」
と笑い、こう付け足しました。
「要は、似た単語を畳み掛けることによって、そこにこめられた意味を強調してるんだよね。一番の敵、じゃ言い足りない。一番にして最重要の敵、と表現することによってどんなに憎らしいかを相手に伝えようとしているんだ。」

そういうの日本語にもあると思うよ、と言おうとしたけど、咄嗟に良い例が浮かびません。ああ、こういう時、さらっと気の利いた発言がしたいんだよなあ!

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