2011年2月19日土曜日

Lenient 甘い、寛大な

先週、東海岸でスタートしたある巨大プロジェクトのレポートをオンラインでチェックしていたところ、数字の積み上げ方がいい加減なのを発見しました。このプロジェクトは今月から月次レビューを受けることになっているため、さっそく電話会議のセッティングを担当しているエリカに連絡しました。
「あら本当ね。教えてくれて有難う。」
「大事なステップをひとつ飛ばしてるから、最終予測コストの計算がちゃんと出来ていないんだ。PMに言って直してもらわなきゃ。」
「そうね。でも明日の朝一番でレビューがあるの。今から修正しても間に合わないわ。」
「PMにはせめてレビューの前に、ミスを認識してもらっておいた方がいいよ。」
「このプロジェクト、レビューを受けるのは今月が初めてなの。とりあえず今回はパスすると思うわよ。」

ここでエリカが使った表現がこれ。

“The reviewers have been lenient to beginners.”

ん?リーニエント?この単語、聞いたことは何度もあるんだけど、きちんと意味を調べたことはありませんでした。さっそくオンラインでチェックすると、「甘い、寛大な」とあります。「寛大な」はジェネラスじゃなかったの?と思ってこれを調べると、確かに「generous 寛大な」とあります。同僚リチャードのオフィスを訪ね、このふたつの違いは何?と質問。

「リーニエントは、普通なら厳しく対処してもおかしくないところを大目に見るってことだよ。たとえば、裁判官が情状酌量で犯人の刑期を軽くした場合、リーニエントを使うんだ。一方、成功した人が慈善事業に巨額の寄付をした場合、ジェネラスを使うね。」

なるほど。同じ「寛大」でも、その対象がどんな状況にあるかで違うのね。エリカの言ったのは、こういうことでしょう。

“The reviewers have been lenient to beginners.”
「レビュー担当者たちって、初心者には甘いのよ。」

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