2011年2月8日火曜日

Nice guys finish last ナイスガイは…。

今日の午後、コンストラクション・マネジャーのクリスが私のオフィスにやって来ました。彼の担当工事のスケジュールの遅れの原因を追究すべく、Time Impact Analysis に二人で取り組むためです。これは、スケジューラーの仕事としては難度の高い種目で、結構苦労しました。途中で元ボスのエドが様子を見に来た際、クリスが建設会社やクライアントの仕事のいい加減さを呪って、ひとしきり毒づきました。
「穴だらけのスケジュールを作って提出してくる建設会社もひどいけど、よく確かめもせず受け取るクライアントもクライアントだよ。」
するとエドが、こうコメントしました。
「我々コンサルタントは、話がこじれにこじれてから、何とかしてくれ!って押し付けられる役回りなんだよな。」
ここでクリスが一言。

“Nice guys finish last.”

ナニナニ?なんて言ったの?と聞き返す私。クリスのザクッとした説明によると、「正直ものは馬鹿を見る」みたいな意味らしいのですが、帰宅して調べたところ、そもそもは1939年にレオ・ドローチャーというブルックリン・ドジャースの監督が相手チームを評して、

“Take a look at them. Thay’re all nice guys, but they’ll finish last. Nice guys. Finish last.”
「あいつらを見ろ。ナイスガイ揃いだろ。でも奴らは最下位で終わるだろうな。ナイスガイってのはどん尻で終わるもんなんだよ。」

と言ったのが元らしいです。後に、アメリカの生物学者ギャレット・ハーディンがリチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」のコンセプトを説明した時にこの表現を用いたそうで(ドーキンスはその曲解に対して反論しているらしい)、
「ナイスガイは、実は女にモテない。」
が彼の主旨だったそうです。

小泉今日子の「渚のはいから人魚」に、
「お~と~こ~の~こ~って、少し悪いほ~うがい~い~わ~。」
という歌詞があるけど、これは巷で言われてる「女は悪い男にヨワい」という仮説に基づいて作られてますね。個人的には、「一見不良っぽいのに優しい男」が一番モテると思うんだけど…。いい奴って大抵、出足が遅い上に押しも弱いから、ダメだよね。

というわけで、私の和訳はこれ。

“Nice guys finish last.”
「ナイスガイはババつかむ。」

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