2011年1月31日月曜日

That gives you pause. 一瞬手が止まるよな。

先週になって、スターバックスのショーウインドーに並ぶ菓子パン類の値段札に、カロリー表示が追加されているのに気がつきました。本日、元ボスのエドと弁護士の同僚ラリーとランチに行った際、この話題を出しました。ラリーによると、最近施行された法律で新しく義務付けられたとのこと。
「ちっちゃなカップケーキひとつで350キロカロリーもあるなんて知らなかったですよ。ひどいのになると、400超えてるんですよ。」
と私。するとエドがこう呟きました。

“That gives you pause.”
「一瞬手が止まるよな。」

Pause というのは、ビデオデッキなどで「一時停止」として使われる「ポーズ」です。直訳すれば「君に一時停止を与える」で、「ちょっと行動を止めて考えずにはいられなくなる」、ということですが、私はここで引っかかります。名詞の pause は加算名詞のはず。どうして、

That gives you a pause.

じゃないの?

さっそく同僚マリアに質問。
「分かんないわ。ただそういうイディオムなのよ。」
と、いつものマリア節。続いてリチャードに質問。
「う~ん。そう言われてみれば確かにそうだなあ。何でだろう。ずっとそういう形で使ってるから、気がつかなかった。」
この pause が動詞で、”That makes you pause.” なら納得するんだけど、と私がいうと、そうなると強制的な感じになって文意が変わってしまう、とリチャード。
「英語には、文法的に滅茶苦茶なイディオムなんていくらでもあるよ。あまり細かいことを気にしないで、そういうもんだ、と受け入れた方がいいケースの好例だね。」
ということで何となく落ち着きました。

う~ん、こういう決着、あまり好きじゃないんだよなあ。引き続き調べます。

ところで以前、同僚デイヴのプレゼンを聞いた後、「間の取り方が絶妙だね。」と褒めた時、この pause を使ったつもりが彼には pose (姿勢)に聞こえてしまって真意が伝わらなかったことがありました。Pause は「パーズ」に近い発音、 pose は「ポウズ」と発音します。これ、日本人の英語学習者が陥りやすい間違いだと思います。

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