2011年1月13日木曜日

Rearrange the deck chairs やる価値も無いこと

今朝、切れ者PMキャサリンから月次レポートの作成に関する質問が来ました。彼女は8年越しの大規模プロジェクトを担当していて、これがあと3年で終了を迎えようとしています。仕事の進捗を%で表しているものの、この計算方法を巡っては色々ややこしい経緯があり、過去何度も議論のタネになっています。計算方法を変えるべきだ、でもそれをやると他で言っていることと辻褄が合わなくなる、とりあえず今のままで行こう、という堂々巡りが繰り返された結果、当初の方法論に落ち着いているというのが現状。先月のレビューでまたしてもこの問題が蒸し返され、来週の電話会議できちんと今後の方策を説明しろ、との指示が出たのです。

去年からこのプロジェクトを担当し、ついこないだまで育児休暇を取っていたキャサリンは、そんな歴史を知りません。で、私に助けを求めて来たというわけ。メールのccには大ボスのエリックの名があります。間違いが無いよう入念に言葉を選び、30分かけて回答を綴った後、送信。もちろんエリックにもccを入れて。
「僕は今のやり方を続けるべきだと思うけど、変えろというなら変えられるよ。実際、変えても財務的なインパクトはゼロなんだ。他との辻褄を合わせるのにちょっと作文が必要だけどね。」

暫くして彼女から返事が来ました。
「解説どうも有難う。私も現時点での変更には賛成出来ないわ。今度の電話会議でシンスケから説明してくれる?」
そこへエリックからも返信が。
「キャサリン、僕も君に賛成だよ。」
で、ここに次の文章が続きます。

“Rearranging the deck chairs is not necessary.”

なんだこれ?「デッキチェアを並べ替える必要はない」だって?あまりにもチンプンカンプンなので、ちょうど一緒に仕事してた同僚のアリシアに尋ねてみました。
「あ、それね。タイタニックのことよ。」

Rearranging the deck chairs on the Titanic. というのが元のフレーズだそうで、間もなく沈没しようとしてるタイタニックの甲板でデッキチェアを丁寧に並べ替える行為の愚かさを指しているのですね。エリックは、
「もうすぐ終了するプロジェクトなんだから、この期に及んで細かい細工をするなんて無意味だ。」
と言いたかったのでしょう。

う~む。クールな英語表現、まだまだ在庫が尽きる気配ありません。

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