2010年9月25日土曜日

Wake-up call モーニングコール?

先日のジムの送別会で、昨年転職してわが社を去ったメリッサと再会しました。彼女は凄腕のエンジニアであると同時に、有能なプロジェクト・マネジャーとしても知られていました。新しい会社に入って一年も経たないうちに、南カリフォルニアを統括するPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)の長を任され、我々元同僚を感心させたほど。ところがこの新しいポジションがかなりの激務らしく、私の最近のメールに二週間も返信出来なかったほど。

数ヶ月前、彼女の新居に家族で招待された際、最初は恥ずかしがっていた4歳の娘シルビアが、我々の帰り際に綺麗なお姫様の衣装に着替えてダンスを披露してくれました。その四歳児が先日、顔を紅潮させて小さなこぶしを机に叩きつけたのだそうです。
「ママ!うちで仕事するのヤメテよ!」

このところ、あまりの忙しさに仕事を持ち帰って週末もパソコンに向かっていたメリッサ。それがどれだけ娘を傷つけていたか、この時初めて気がついたのです。両手で胸をおさえてメリッサが苦しげに言いました。

“That was a wake-up call.”

この表現、最近よく耳にするのですが、一般にはホテルでフロントに「朝5時に起こしてね」とお願いするモーニングコール(これは和製英語)のことです。でも、今回メリッサが意味していたのは、固い表現だと「警鐘」。こりゃやばいぞ、と思わせる報せですね。柔らかい言い方だと、「これにはギクリとして我に返ったわよ」というところでしょうか。

母親であり妻でありつつフルタイムで働く女性というのは、こういう苦しさを避けて通れないのでしょう。母親であるだけでも充分大変なのに!私なんかは、こういう立場にいる女性は無条件で敬服してしまいます。能天気にタラタラ仕事してて、ほんとに申し訳ない。

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