熟練PMのジムが先日、フロリダ在住のチームメートに宛てて、こんなメールを送りました。
Our client has added another layer of review on our invoices and we have had to accept short payments because receipts have not been up to snuff.
クライアントは請求書を念入りにチェックするため、人を増やした。彼らの基準を満たさなかったため、満額支払われなかった請求書もある。
そして、「出張の際は、食事しても駐車場で料金を払っても、必ず明細入りのレシートを貰っておくこと」という注意を付け足しました。
ジムの使ったこの Not up to snuff ですが、語源を調べると、Snuff というのは「嗅ぎタバコ」もしくは「においをクンクン嗅ぐ人」という意味でした。昔、嗅ぎタバコを吸う人というのは地位が高く裕福で、いわゆる「違いが分かる」人だとされていたようです。そういう人のお眼鏡に適うのが Up to snuff で、Not up to snuff は「基準に満たない」ということになったのだそうです。
ところでこの表現を調べている過程で、Snuff というのはムーミンに出てくるスナフキンの「スナフ」だということを知りました。原語でのスヌスムムリクも、「嗅ぎたばこを吸う男」という意味だそうです。彼の孤独な後姿、かっこよかったなあ。いかにも「違いが分かりそうな」男でした。
2010年9月20日月曜日
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