2012年8月4日土曜日

う~ん、Saucy!

総務のトレイシーは、四六時中楽しいことを企んでいるタイプの目をした、活力みなぎる太めのおばちゃんです。先日は、前触れもなく髪を赤く染めて出社しました。「なんとなく」そうしたくなったから、というのが動機だそうです。
昨日の朝、旅費精算の件で質問に行ったところ、彼女が私の顔を見るなりニヤリと笑い、
「う~ん、サースィー!」
と意味深な目つきで言いました。え?サースィー?なんだそれ?

よく考えてみたら、その時私は十年ぶりのヒゲ面だったのでした。先週後半に体調を崩して以来、髭剃りが面倒くさくて一週間ほどほったらかしていたのです。息子が「剃らないでよ」とせがむので、面白半分に暫く伸ばしてみることにしました。もしかしてジョージ・クルーニーみたいな「チョイ悪オヤジ」風に仕上がるかも。職場の女性陣に俄然注目浴びたりして、なんてほくそ笑んで。

ところが、会社に行ってみて分かったのですが、私のちょっとした変身にコメントしてくれる人なんて皆無なのです。考えてみれば、ヒゲ面の男性なんて職場に腐るほどいます。そりゃ一々関心を払ってられないよなあ、と納得して以来、すっかり意識から遠のいていました。そんな時、トレイシーが初めて何かコメントしてくれたのです。でも意味が分からん!

一旦席に戻ってネットで調べたところ、どうやらトレイシーは Saucy という単語を使ったようだと分かりました。英治郎には、無礼な、粋な、元気のよい、などという訳が出ていますが、どうもしっくり来ません。同僚のジョナサンに尋ねてみたら、
「それはまた説明の難しい単語だなあ。」
と唸りました。
「セクシーというほど性的な意味はないけど、そっちの方角だな。挑発的な(provocative)辺りのレベルで。」

ふ~ん、とすると、「そそるわねえ」って感じかな?なんか、ちょっとつかめて来たぞ。そこへ別の同僚リンズィーが通りかかったので、ジョナサンが質問をぶつけてみました。
「それは大抵、女性に対して使う言葉よね。」
と笑うリンズィー。
「確かにそうだな。」
とジョナサン。
「じゃあさ、このオフィスで言ったら誰がサースィー?」
と尋ねる私。さあ、これでこの単語をしっかり理解するぞ!と意気込んで。
「そうね、トレイシーかな。」
とリンズィー。
「そうだな、トレイシーはサースィーかもな。」
とジョナサンが同意します。

え?あの元気のいい太めのおばちゃんが?セクシーの方角じゃないじゃん。

う~ん、もうちょっとで分かりそうだったのに…。

6 件のコメント:

  1. この写真、谷村新司みたいですね。

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  2. え~?もうちょっとイイ男のジャンルで誰かいないですかね?

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  3. そうですか?私の中では谷村さんはイイ男なんですが・・
    (ちょっと時代が違いますか?私の青春時代は・・・)

    現代的に、コメントすると、
    「サッカーの長友で、どうですか?」
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%8F%8B%E4%BD%91%E9%83%BD

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  4. 若いとこ行きましたね。ありがとうございます。

    今朝、全部剃りました。ちょっと痛かったです。あと二日も放っておいたら、電気カミソリじゃ手に負えなくなっていたことでしょう。

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  5. 日本語訳は「艶つけとう」あたりじゃないのカナ(笑)
    http://talako.269g.net/article/14836489.html

    ヒゲは1ヶ月くらい頑張ると恰好がついてくるんだけどね。でも、形を整えたり、生えていない所を綺麗に剃ったりして、生やしていないときより手間がかかったような記憶があるナ。

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  6. 10日も放っておくと、空き地の雑草みたいになっちゃうんだよね。そこまでの長さになると、電気カミソリで綺麗に形を整えるのは非常に難しいのだということを今回学びました。

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