2012年4月23日月曜日

NはナンシーのN

電話で何か申し込みをする際、住所や名前などを告げると、
「それではお名前の綴りを確認させて頂きます。」
と先方が言い、
SはサムのSHはホテルのH…。」
などと文字をなぞって行くことがよくあります。特に良く聞くのが、Mと音が似ていて紛らわしいNの確認。
“N like Nancy.”
NはナンシーのNですね。」

軍隊モノの映画には、「アルファ、ブラボー、チャーリー」とかいうパターンがよく登場します(Phonetic Alphabet と呼ぶそうです)。でも、これは日頃耳にする方法ではありません。それじゃ、民間人の間での一般的なルールって存在するのかな?という疑問が、最近になって急に湧いて来ました。

さっそく周囲のアメリカ人数人にインタビューしてみました。結果は、
「特に決まりは無い。自分で分かりやすいと思える短い単語を使うだけ。」
だそうです。ただ、大多数の人が共通して使っている単語はあるようで、例えば次の5例。

Aはアップル(Apple)のA
Bはボーイ(Boy)のB
Cはキャット(Cat)のC
Dはドッグ(Dog)のD
Nはナンシー(Nancy)のN

Sは大抵 Sam(男性の名前)が使われるそうですが、ラリーは何故か Spot と言ってしまうのだとか。
「子供の頃の教科書に、エスはスポットのエスって出てたんで、それが印象に残ってるんだな。」

同僚ステヴに、
「もし僕がAlpha とかBravo とか使ったら、変に思われるかな。」
と尋ねると、彼は
「まあ通じることは通じるけど、そうだね、聞いてる方はふざけて敬礼するかもね。」
と笑いました。

今度はシャノンに具体的な使い方を聞いてみたところ、
“N like Nancy”
ではなく、
「エヌアズナンシー」
と言いました。他にも何例か挙げてもらっているうちに、実際はAs Nancy の間に短い “n” が入っていることに気付きました。後で総務のトレーシーにこのことを尋ねると、正しくは
“N as in Nancy”
だということが分かりました。「ナンシーという文字に入っているエヌ」という意味ですね。

“A as in Apple.”
“B as in Boy.”

という風に。

「じゃあさ、」
とステヴとシャノンに質問します。
P as in Psychology (ピーはサイコロジーのピー)ってのは有り?」
これには二人とも突然大笑い。予想外にウケました。
「そりゃ駄目だよ。サイで始まる単語でピーを表現してもねえ。」
とステヴ。

私が席に戻ると、ステヴがシャノンにこう言っているのが遠くから聞こえました。
「俺、こういう話大好き!」
「なんだか学校に戻ったみたいよね。」
とシャノン。

仕事中におかしな質問をする鬱陶しい奴と思われてるかも、と気にしていたので、これにはほっとしました。

4 件のコメント:

  1. 匿名改め よし2012年4月26日 21:58

    ナンシー関が現れたので、違うブログを 開いたかとびっくりしましたよ(笑)。
    私はN as Nancyと勝手に思って使ってました。As inでしたか…今日もいい話をありがとうございます~

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  2. 惜しい人を亡くしました…。

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  3. 最近TVでもてはやされている「マツコデラックス」ってのは、なかなか毒舌で、ちょっとナンシー関を連想させます、太目なとトコも。ただ、マツコはおネエ系なんですナ。

    http://blog.livedoor.jp/hisabisaniwarota/archives/51585112.html

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  4. 何度か見ました。インパクト強いねえ。ナンシーは文章力が図抜けてたけど、マツコもそうなの?

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