うちのオフィスビル(二階建て)はいくつかに仕切られていて、それぞれのエリアで警報システムが作動するようになっています。最後まで残っている人がアラームをセットしなければなりません。
先日、同僚マリアが夕方5時半頃私の部屋の前まで来て、こう言いました。
“Tag, you’re it!”
これには思わず吹き出しました。タグというのは「レッテルを貼る」という意味で、日本の鬼ごっこに相当する遊びの名前でもあります。鬼のことを “It” と呼び、鬼になっている子が “Tag!” と叫んで誰かにタッチすると、今度はその子が鬼になる、という仕組み。オフィスに最後まで残っていた私に、マリアはこう言いたかったわけです。
“Tag, you’re it!”
「はいタッチ。あなた鬼(アラームをセットする人)ね!」
さて、今朝のこと。経理のジョスリンに、担当プロジェクトの予算変更の電子書類を承認してもらうよう、メールで頼みました。
「金曜日に提出したんだけど、出来たら急いで承認してくれない?」
彼女が承認したらサンディエゴ支社のドンであるテリーが承認し、そのあとロスにいる財務のマイラへ。三人の承認を得て初めて、新予算が有効になるのです。決裁(会社ではこれをworkflow と呼んでいます)がすべてメールで済ませられるなんて、20年前には想像もしなかった技術革新。しかし逆にここまで便利になると、今度はスピードに対する期待値が高まります。金曜日に提出したっていうのに、火曜日まで放っておくなよな…。微妙にイラッとしていた私。そのピリピリ感を私のメールに感じ取ったのか、ジョスリンは即座に承認。そして私とテリー、そしてマイラに宛て、こんなメールを送って来ました。
“The workflow has gone to Teri. Tag, you’re it.”
「決裁はテリーに渡ったわよ。はいタッチ。あなた鬼ね。」
会計課の一社員が部長にこんなふざけたメール出すなんて、日本の会社じゃ有り得ないよなあ。
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