木曜日はオレンジ支社へ行き、久しぶりにボスのリックと会いました。彼は今、会社のトップを巻き込んで、大きな勝負に出ています。石油業界で長年使われてきた技術を環境業界に導入し、これまでの常識を覆すコンサルティング・サービスを展開して一気にシェアを伸ばそうという目論見。これを成功させれば、そこそこの規模の会社がひとつ誕生するくらいの勢いです。
「シンスケの力を借りたいんだ。どれだけ時間を割ける?」
「ほかならぬボスの頼みなんだから、もちろん出来る限り協力しますよ。なんでも言って下さい。」
この分野に明るくない私が聞いても、胸が躍るような技術革新です。なんとか成功させたい。一番の難題は、競合たちが気付く前に顧客にしっかり食いつかせること。今の仕事を始めるまで自分の会社を持っていたビジネスマンのリックだから、そのへんはよ~く分かっています。
「どんなに技術やアイディアが優れていても、宣伝しなければビジネスにならない。ほら、良く言うだろ。」
ここで彼が使ったのが、この表現。
“It’s like winking in the dark.”
「暗闇でウィンクしているようなもんだ。」
あるウェブサイトによれば、これは1956年、ニューヨークのヘラルド・トリビューン紙のコラムで使われた表現だそうです。
"doing business without advertising is like winking at a girl in the dark. You know what you are doing, but nobody else does."
「宣伝もしないでビジネスやろうなんて、暗闇で女の子にウィンクするようなもんだ。ひとりよがりで、誰も気付いてないんだから。」
このイディオム、暗闇からWINKの二人に見詰められるイメージが邪魔をして、なかなか腑に落ちません。
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