2011年8月18日木曜日

Fly on the wall こっそり聞き耳をたてる

本日の電話会議で、リサが財務部門のマイラに尋ねました。
「金曜の電話会議には参加する?」
「実は私、正式には招待されてないの。でも一応会議内容を聞いておきたいから…。」
次にマイラの口から飛び出したのが、

“I’m going to be a fly on the wall.”

文字通り訳せば、
「私、壁のハエになるわ。」
う~ん、なんかちょっとキモチワルイ…。

夕方、同僚リチャードを訪ねてマイラの発言の意味を聞いてみました。
「人に知られないように話を聞くってことだね。その人、電話会議には参加するけど、名乗らないでただじっと話を聞いてるつもりなんだよ。」
誰かが部屋の中で秘密の話をしていて、その内容が気になる時は、

“I wish I were a fly on the wall there.”
「こっそり話を聞きたいな。」

と言うそうです。

「へえ、そうなの。でもさ、そもそもハエになりたいなんて表現、気色悪くない?」
「ウンコ食べるから?」
「え?ハエってウンコ食べるの?」
リチャードによれば、フライとはいわゆるハエだけを意味するんじゃなくて、蚊とかアブなども含むらしいです。
「ギトギトして不潔な印象が強いんだけど、このイディオム自体にはそういうネガティブな意味合いは無いわけね。」
「うん、無いね。ちっこくて翅の生えた虫、という程度のイメージだよ。」
なるほどね。それなら分かる。

「The Fly っていう恐ろしくキモチワルい映画があったんだけど、知ってる?」
と私。
「ああ、憶えてるよ。ジェフ・ゴールドブラムがはまり役だったよね。ハエに変身していく人間を演じるのに、彼ほどの適役はいないよ。あれからどの出演作品を観ても、ハエ男のイメージがちらついちゃって…。」
あの映画で私が一番震え上がったのは、ハエ男の子供を身ごもった恋人が、ウジ虫の形状をした赤ん坊を産む場面。あ~れはキ~モチワルかったなあ。

そんなわけで、このイディオムを映画「ザ・フライ」と関連付けるのはやめた方がいいようです。

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