数年前まで、プロジェクトのレビューのための電話会議に毎月参加していました。出席者は全米のあちこちに散らばっているのですが、年に数回は部門トップのアルがウィスコンシンから、ナンバー2のクリスがヴァージニアから飛んで来てサンディエゴの会議室に陣取り、まる一週間、毎日レビューを続けました。プロジェクト・マネジャーはニューヨーク、シカゴ、シアトル、など様々な場所にいて、会議は大抵、
「こっちは大雪だよ。」
とか、
「雨がもう二週間も降り続いてるわ。」
などという時候の挨拶から始まります。電話の相手が
「サンディエゴはどんな様子?」
と尋ねると、アルやクリスは必ずと言って良いほどこう答えていました。
“Another day in paradise!”
「今日もパラダイスだよ!」
サンディエゴというところは、一年中「暑すぎず寒すぎず、台風は来ないし雨もほとんど降らない」快適な気候で、ほぼ毎日抜けるような青空、海岸線には椰子の木が揺れていて、宮沢賢治が聞いたらきっと、「やってらんねえよ」と怒り出すことでしょう。
さてうちの家族は、今日もエンシニータスのビーチへ。これで三週連続です。息子は友達と一緒に、嬉々として波と戯れていました。金曜の晩、アパートのミニ映画館で「ソウル・サーファー」を鑑賞したのですが、主人公のベサニーがサメに左腕を噛み切られるシーンに衝撃を受けたらしく、帰る道々、
「僕もうサーフィンやだ。生き物がいない、波の出るプールで遊びたい。」
と、耳を疑いたくなるほど情けないコメントを吐いていたのですが、そんなことすっかり忘れたみたい。
次回は私も、いよいよサーフィン初挑戦かな?
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パラダイスかぁ。
返信削除どんなとこだろう。今日の自分にとっては、仕事帰りの立ち飲みやが「パラダイス」だったなぁ。
高校のときは、海が青くて、空が晴れていればどんなことでも立ち向かっていける、と思ってた。
いい年しながら「大人の流儀」には程遠い。
そのビーチ、おれも行きたいな。
立ち飲みが「パラダイス」かぁ。それはそれで良いねえ。サメもいないし。
返信削除毎日ちょっとずつでも、パラダイスを味わいたいもんだ。