2011年5月31日火曜日

Open up a can of worms. 下手に事をややこしくする

先日の電話会議で、大ボスのクリスとPMのエリックの会話を聞いていたのですが、エリックが
「彼女にそれを説明して意見を聞いてみるというのも一案だと思うんだけど。」
と提案した時、クリスがこう答えました。

“I will give her minimum information. I don’t want to open up a can of worms.”

直訳すると、
「彼女に与える情報は最小限度に抑えるよ。芋虫の缶を開けたくないからね。」
です。魚や爬虫類の餌として、芋虫が缶詰に入ったものが売られていますが、この蓋を開けると中からうにょうにょとキモチ悪い生き物が出てきて、収拾がつかなくなる。そういう感じだと思います。

今日の午後、同僚リチャードにこのフレーズの意味を尋ねました。
「ぐっと押さえつけられていた物が、たったひとつの言動がきっかけで、後から後から溢れ出して来て始末に終えなくなるって感じかな。」
と、リチャード。
「パンドラの箱を開ける、っていう表現もあるけど、どう違うの?」
「基本的には一緒だと思うけど。」
「でも、何か違う気がするんだよね。」
「うん、細かく言えば違うよね。パンドラの箱には、何か非常に良くない物が詰まってるわけでしょ。」

そうか、芋虫の缶詰には、そこまで悪い物が入ってるわけじゃない。中身は確かにキモチワルイけど、恐ろしくはない。一旦飛び出しちゃえば元に戻すのは至難のワザだけど。
「パンドラの箱を開ける、というフレーズは厄災を引き起こす場合に使って、芋虫の缶詰を開ける、は変に事をややこしくするっていう意味で使えばいいんじゃないかな。」
と提案する私。
「そうだね。それがぴったりだ。」
と、リチャード。

というわけで、結論。

“I don’t want to open up a can of worms.”
「下手に事をややこしくしたくない。」

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