金曜の午後、オレンジ支社のエリックから電話がありました。間もなく終了する彼のプロジェクトの最終コスト予測を提出しなければならないのですが、最近になって4万ドルの請求書を下請け会社から受け取った、というのです。
「そんな大きな額の請求がまだ残ってたなんて知らなかった。下請け用には、あと1万ドル強しか積んでないよ。」
と私。
「その1万ドルは、もう行き先が決まってるんだよ。別に4万ドル積んでなかった?」
と動揺するエリック。
「うん、オンラインで最終予測コストの内訳を見てもらえば分かるけど、残りはあと1万だよ。」
「だとすると、4万ドルはまるまる利益から差し引かれることになるのか?」
「そういうことになるね。」
電話の向こうが静まり返りました。月末の、しかもこんなギリギリになって、ボス達に悪い知らせを届けなければならないとは。数百ドルならともかく、桁がケタだもんな…。
「絶対に、絶対に確かか?」
と緊張するエリック。
「ちょっと一旦電話を切るよ。データベースを調べてみるから。」
と私。
5分ほど調査した結果、4万ドルの請求書は既に先週処理されていて、最終予測コストに含まれていたことが分かりました。1万ドルというのは、その差っぴき後だったのです。エリックにメールしたところ、こんなメールが返って来ました。
“I’m breathing again.”
直訳すると、「呼吸を再開したよ。」となります。要するに、「ひと安心」とか「ほっとした」という意味ですね。
“I’m breathing again.”
「これでほっとひと安心だよ。」
この表現、いただきです。
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