週末以来、日本のニュースを聞くたびに体の調子が悪くなっているのに気付きました。はるか外国にいて何も出来ないもどかしさからか、胃液がどんどんこみあげて来ます。昨日は朝から猛烈な頭痛に襲われ、昼を待たずに帰宅してしまいました。今朝までベッドで過ごしていたのですが、その間、日本に帰っている夢を何度も見ました。中でも、20年近く前に勤めていた霞ヶ関の仲間を訪ねている場面はリアルでした。こんな場合、具体的に何をするべきなのか分からないのですが、都道府県の人たちと連絡を取って救援体制を整えるくらいは出来ます。さあやるぞ!と意気込んでいるところで目が覚めて、再び無力感に襲われました。
今朝出社すると、次々に同僚達が訪ねて来て見舞いの言葉をくれました。中には目を赤く泣き腫らしている人もいました。ニュースを見て大変なショックを受けている様子。同僚ベスが、
「あれほど大変な状況で、どうして皆あんなに冷静で礼儀正しいの?ここで同じことが起こったら、今頃町中暴動で、手がつけられなくなってるわよね。」
と、日本人の秩序立った振る舞いに感動していました。マリアは、
「70歳、80歳という高齢者が、歩いたり自転車に乗ったりしてるのには驚いたわ。アメリカじゃ高齢者の多くは超肥満体で、椅子から立ち上がるのもやっとって感じでしょ。日本人の健康さには本当にビックリよ。」
と、考えてもみなかったコメント。
オレンジ支社のティルソーとパトリシアと話した際、私が日本のニュースを見て調子を崩していると漏らすと、二人でこう言いました。
“Hang in there!”
これは、「頑張って!」という励ましの言葉。同僚リチャードに聞いたけど、何で hang in がそういう意味になるのか分かりません。
それにしても、災害の渦中にいるわけでもなく、支援のために何をしているわけでもない私が、こんなところで同僚達に励まされてる…。一体何やってんだ!と自分に喝を入れました。日本の皆にこそ呼びかけたい。
Hang in there!
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加油!=Hang in there.
返信削除なるほどです。
ついさっきも震度4が二回。ちなみに、私、人生最大の経験が今回の震災までは震度4でした。先週金曜の午後2時46分には5強。初体験です。
日本に住む外国人がより西へ、或いは国外へというある種「異常事態」になっています。日本、海外メディア双方が過剰反応と考えざるを得ません。でも、それはある程度無理のないことだとだんだん感じるようになりました。それは、基準がないことです。
放射線漏れなんて、あってはならないことが起こっている。すなわちすべての人にとって「想定外」です。デビットカッパーフィールドの手品にはちゃんとタネがあるけど、原発から半径何キロが安全か、そうでないか、なんて基準はないということがよくわかりました。だから日本は、現在半径30キロ圏内の人に対して「万が一のために」避難させています。ところがアメリカは80キロだという。
文部科学省の都道府県別環境放射能水準調査結果によれば(これを信じるならば)昨日夕方の、神奈川県のある地点では、0.056マイクロシーベルト。これはどういう値かというと、東京・NY往復飛行機に乗ったらそれだけで200マイクロシーベルト。CTスキャンって、ありますね?あれなんて一回で6900シーベルト。
何をどう信じるか。目に見えないだけに怖くはあります。でもブラジルは居住しているだけで10000です。
結局のところ、福島の影響がどうだったのかを知るのは数十年後になりますね。
え?ブラジルに何があるの?
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