2010年12月17日金曜日

That’s water under the bridge. すんだ事だ。

本日も、マネジメント層とプロジェクト・マネジメント・チームとの電話会議がありました。最終コストの予測をめぐって議論が紛糾します。大ボスのエリックが、チームの過去の意思決定について恨み言を言います。
「クライアントにこの件を依頼された時に、変更申請をすべきだったんだよ。」
プログラム・マネジャーのダグがこれに同意します。
「エリックの言う通りだ。もう少し注意深く対応していれば…。」
一同、悔しげに唸ります。その時、エリックのコメントが私を煙に巻きました。

“That’s water under the bridge.”

え、何?橋の下の水?

真っ先に頭に浮かんだのが、印象派の巨人モネの、「睡蓮の池 緑色のハーモニー」。橋の下の水がどうしたっていうの?

まだ緊迫した電話会議が続いているというのに、ネットをあちこち覗いて調べました。なんと、この「水」は「川」のことだったのです。「橋の下の川。」橋から見下ろした川は常に流れていて、いつまでもそこに留まってはいない(モネの絵じゃ、水は淀んでるけど)。つまり、過ぎてしまったこと、起きてしまったことはどうしようもない、あれこれ言うのはもうやめよう、という意味ですね。

あとで同僚マリアの部屋を訪ね、
「That’s water under the bridge. ってフレーズ、使うことある?」
と聞いてみました。
「そうね、できれば口にしたくない表現よね。だって、何か嬉しくないことが起きた時に使われる言い回しだもの。」
とのコメントでした。

このフレーズを使うためには、誰かの過去の過ちをわざわざ蒸し返す必要がありそうです。

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