今日の午前中、ニューポートビーチ支社まで車を走らせ、南カリフォルニアのコンストラクション・マネジメント・グループの会議に出席しました。これはネットワーキングを主目的とした集会で、四半期毎に開かれています。私はこれまで皆勤賞なのですが、今回ばかりはサボっちゃおうかな、と少し腰が引けていました。今日のプレゼンのテーマは “Pipe Bursting” で、思い切りハード・コアな工事モノを予想していたからです。現場で生の工事に関わる必要がほとんど無いので、はっきり言ってあまり関心がない。わざわざ土曜日に長距離ドライブした挙句、あくびたらたらの3時間を過ごすというのは割に合わないと思ったのです。
ところがところが、このプレゼンが予想外に面白かった!敷設されたのが50年以上前で、今じゃ穴だらけの下水道管を、土を掘り返すことなく新しいのとすげ替える、という最新工法のケース・スタディ。およそ20年前に私が下水道工事を担当していた頃には、想像もつかなかったような高度な技術です。これを、この道30年のデイヴと新進気鋭のエンジニアのロバートが、ビデオを交えて紹介してくれたのですが、騒音も振動も低レベルで、エレガントとしか言いようの無い見事なワザ。コストも4割近く削れるというし、言うことないじゃない!劣化したパイプを破砕しながら新しいパイプを先導して行く “Expander” の姿は大蛇の鎌首さながらで、これがずぶずぶっと土に食い込んでいく様子はエロチックでさえあります。
会議の締めに、リーダーのジムが、
「一人ずつ、この定例会の好きなところ、嫌いなところを言ってもらおうかな。」
と発言を促し、私は今回のプレゼンで視野が広がったことへの感謝を述べました。他の出席者からの発言の中で頻繁に使われた表現に、こんなものがありました。
“I have been feeling like a mushroom.”
ずっとマッシュルームみたいな気分でいる。
「こういう機会でも無いと、来る日も来る日も限られたメンバーとしか顔を合わせない。会社で一体何が起こってるか、さっぱり分からない。だからこれは自分にとって、とても貴重な集会なんだ。」
と続くことから、大体の意味は分かります。でも「マッシュルームみたいな気分」に共感出来るほどは理解出来てない。
で、調べたのですが、あまり良い説明が見つかりません。色々なサイトの解説を総合すると、
1.肥料に便を使う(ほんとかな?)ことから、Feed shit される(クソをかけられる)、割に合わない思いをさせられる、という意味。
2.マッシュルームというのは暗がりで栽培される(Kept in the dark)ことから、Keep someone in the dark (情報を与えないで放っておく)という言葉とのシャレになっている。
の組み合わせみたいです。つまり、現場事務所に長期間勤めてると、いい思いをすることもなく情報が遮断された状態に置かれてる、という意味だと思います。ちょっと可愛い表現じゃん、と一瞬思ったけど、あまり使わない方が良さそうですね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
まったくもって、すみません。エロティックでさえある、というところでストップしてしまい、動画見ました。
返信削除うーん、工事現場でもあり、一方思い出したのは、先日亡くなったネイキッドガン(裸の銃を持つ男)の一幕を見たようでした。
よって、その先読んでません、ゴメンナサイ。
動画見てもらえて何より。プレゼンの時、誰もピクリとも反応しなかったんだよね。みんな大人だなあ、と感心したよ。
返信削除