土曜の晩は、サンディエゴ支社のホリデー・パーティがありました。高速8号線沿いに「ホテル・サークル」と名のついたホテル密集地帯があるのですが、その中のひとつ、ダブルツリーホテルの宴会場を借りてのイベント。配偶者または恋人同伴で出席するならわしなので、うちも夫婦で参加しました。円卓で隣に座ったのはケリーとその恋人、トム(だったっけかな?)。女子社員の彼氏が彼女の勤める会社の忘年会に来る、というのは日本ではあまり聞かないけど、こっちじゃ当たり前みたいです。
ケリーは、私が高速道路設計プロジェクトに参加した頃、はす向かいのキュービクルで働いていました。当時は彼女、大学を出たばかりで初々しかったのですが、今じゃ立派なレディです(表現がオヤジっぽいが)。あのプロジェクトの後、会社を三つ替わり、巡り巡ってまた私と同じ職場に。まさに、 “It’s a small world!” です。
今回初めて知ったのですが、ケリーは数年前、転職の合間に8ヶ月だけ中国に渡り、英語の教師をしたというのです。上海から内陸に2時間ほど入ったところにある小さな町で、滞在中、他の白人とは一度も会わなかった、というくらいの田舎。
「皆にじろじろ見られたんじゃない?」
と聞くと、
「見られたなんてもんじゃないわよ。どこへ行っても、あっという間に人だかりが出来るの。美容院に行ったらぞろぞろ人が集まって来て、床に落ちた金髪を持って行ったりするのよ。出勤しようと寮を出ると、大抵3人以上は誰かドアの前で待ち構えていて、私と一緒に歩こうとするの。一人の時間を作るのがとっても大変だった。」
「でもね、8ヶ月の勤務を終えてロスの空港に着いてみたら、誰も私のこと見てないの。人だかりが出来ないどころか、自分をじろじろ見る人がいないってことが、暫くは不思議で仕方なかったのよ。おかしいでしょ。」
と笑うケリー。その時、隣に座ってずっとニコニコしていた彼氏が口を開きました。
“Now you miss your entourage.”
取り巻きが懐かしくなったってわけだ。
この「Entourage (アントラージ)」というのは、「側近」とか「取り巻き」という意味ですが、ちょっとスペルが覚えにくい単語です。調べたら、フランス語由来だそうで、道理で、と思いました。政治関連のニュースなどでよく耳にするのですが、今回調べるまで綴りを知りませんでした。この機会に覚えてしまうことにしました。
綴りは、「エントウレイジ」と覚えましょう。遠藤怜司、って人の名前みたいだけど。
2010年12月13日月曜日
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