2011年6月7日火曜日

Heads-up お知らせ

今日はダウンタウンのオフィスでお仕事。経理担当のジョスリンにメールを打って、労務用のタスクに間違って誰かがコピー代などをチャージしないよう財務システムにルール付けをしてもらうよう依頼しました。5分後に彼女から返信。

“I will give you a heads up once this is complete.”
「終わったらヘッズアップを送るからね。」

この「ヘッズアップ」ですが、これまで恐らく百回以上聞いています。実際、自分でも生半可な理解のまま使ったことのあるフレーズなのですが、あらためて考えると何故「ヘッズ」という複数形に単数を示す冠詞の “a” が使われてるのか疑問が湧いて来ました。で、同僚シェインのオフィスを訪ねます。彼には日系人の奥さんがいて、彼女の旧姓が私と同じだということが判明して以来、急速に仲良くなったのです。

「テキサス出身の僕に文法の質問なんかしちゃ駄目だよ。」
と笑いながら、きちんと説明を始めるシェイン。
「そもそもたくさん人がいるところに向かって、顔を上げろ、これから何か始まるぞ、と注意を促すことから来てると思うよ。だから Head Up じゃなくて Heads Up と複数になんだな。それがひとかたまりで名詞として扱われてるから、I will give you a heads up. という言い方が出来るんだよ。」
「Warning (警告)って感じ?」
「そういう場合もあるけど、全くネガティブな含みはなく、単に何かをお知らせするという場合によく使われるね。」

これで納得です。ところで先週、このシェインがセシリアに呼ばれて彼女のオフィスで会議をしたのですが、開始直前に私が割り込んでセシリアに色々質問し始めました。シェインは我々のやり取りが終わるのを辛抱強く待っていたのですが、15分くらい経ったころ、たまりかねたように席を立って去りかけました。ここでセシリアが、間延びした声で一言叫びます。

“Shane, come back!”

明らかに、映画「シェーン」のラストシーンを意識したセリフです。こんなに使い古されたフレーズ、今でもまだ使う人がいるんだ、というのが驚きでした。

3 件のコメント:

  1. 関係なくて申し訳ないのですが・・・・
    ディザスター、カタストロフィー(英語のスペルでなくてすみません)の違いは?
    今日たまたま、ロイタージャパンにいる、アメリカ人に聞いたんですが、回答が今一つ。
    よろしくお願いします。

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  2. 同僚のディックに説明を求めたところ、答えに窮していました。アメリカ人でも明解な説明は難しいようで、Social Science Research Council の記事(http://understandingkatrina.ssrc.org/Quarantelli/)では、六つの要素を挙げて違いを説明してました。ざっと読んだところ、catastrophe は 被害の大きさが disaster よりはるかに大きいようです。コミュニティの一部にダメージを与えるのが disaster で、ほぼ全壊してしまうのが catastrophe。災害対策に乗り出すべき地元の役所の機能すら失われているような場合は catastrophe で、東日本大震災がこれに該当しますね。

    シンスケ

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  3. なるほど、やはりすっとは出ないで窮するわけですね。もっとも、日本語でもわけわからん言葉たくさんあるしね。ディックによろしく。(この、よろしく、っていうのもねww)

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