今回のカンファレンスは、スケジューリングに関する専門家が世界各地から集まり、最先端の情報を交換するのが趣旨。今の会社ではそこそこエキスパート面していられる私ですが、「この道一筋40年」みたいな猛者がウジャウジャ集まるこういうイベントでは、まだまだ「クチバシの黄色いひよっこ」です。
合計で9人の講演を聴いたのですが、中でも異色だったのは、ロシア人のヴラディミールというおじさん。彼は「スパイダー (Spider Project)」というソフトウェアの紹介をしたのですが、あろうことか、建設業界では王者として君臨するスケジュール・ソフト、「プリマベーラ
(Primavera)」の短所を次々に挙げ始めたのです。ロシアと東欧諸国では圧倒的なマーケット・シェアを誇るというこのソフト、なるほど聞いてみると優れた点が多数あります。実際、プリマベーラを使いつつ日々疑問に思っていたことが、ズバズバと指摘されて行きました。プリマベーラがアクティビティの所要日数に重きを置くのに対し、スパイダーは「仕事のボリューム」を重視。そして「この仕事は誰が担当するのか。その人の生産効率、労働時間は?」という点を重要な制約条件とみなすところは、さすがに元計画経済圏だなあ、と感心。アメリカのように、人材を「常に補充可能なリソース」とやや軽視する傾向がある国には、あまり響かない価値観だとは思いますが。
兎にも角にも、かつての宇宙開発や核開発競争のような米露の凌ぎ合いが、こんなところでも展開しているのだなあ、と感動したのでした。
さて、三日間も真面目に講義を聞き続けた私ですが、それでも僅かな空き時間を逃さず、ちょこちょこ出かけました。
まずは、建設中のOne World Trade Center ビル。完成間近です。
エンパイアには登らなかったんだ。
返信削除あそこは街中でもあるし、夜でも不用心ではないので、夜景を楽しみに行くのにはバッチリなんだけどね。すごく古い建物なのにその夜景はかなりの絶景!
やっぱり上っておくべきだったか…。一日中どんよりと雲が垂れ込めていて、夕方には雨も降ってきたので、「これじゃあ夜景も台無しだ」と、思いとどまったんだよね。1階にあるスターバックスでコーヒー飲んで帰りました。ちょっと後悔…。
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