先週、上下水道部門のPMアマンダからメールが届きました。彼女のプロジェクト予算のコストがあまりにも低すぎるので、修正するようボスのクリスに言われたのだが、どうすれば良いのか分からない、助けて、とのこと。
さっそくシステムをチェックしてみたところ、何故か Overhead cost(諸経費)がマイナス計上されているのに気付きました。こんなエラー初めて見たぞ。早速直しにかかったのですが、何度やっても数字が変わりません。これはシステムの不具合に違いない、と確信し、ヘルプデスクにメールしました。
いつものように二日ほど放置された後、ロス本社のジャックからメールが来ました。
「大元のデータベースでタスク予算そのものを削除したから、もう一度コストを追加してみてよ。」
言われた通りにやってみたのですが、またもやマイナスの数字が出てしまいます。
「全然変わらないんだけど…。」
と返事を打ってから、また二日。今朝になって、ようやくジャックからメールが来ました。
「もう一度その行全体を消してみた。数字を入れ直してみてくれないか?」
さらにこう続きます。
“If it comes back there are gremlins.”
「また同じことが起こるようだったら、グレムリンの仕業だな。」
グレムリンというのは、機械にイタズラする妖精のことです。かつて映画「トワイライト・ゾーン」で、飛行中のジェット機のエンジンを破壊しようとしているモンスターが登場しましたが、あれですね。ウィキペディアによれば、「機械やコンピュータが原因不明で異常な動作をする事をグレムリン効果と言ったりする」そうです。
これには思わず吹き出してしまいました。ヘルプデスクの人がそんなこと言っていいの?
きっとまた駄目だろうと思いつつ、再度トライ。するとあら不思議。今度はうまく修正出来ました。
「ジャック、有難う。綺麗に直ったよ。グレムリンはいなかった!」
すると、ジャックからすぐに返信。
“Yahoo!”
2012年1月24日火曜日
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