クリスマス、そして年末年始と続くこの時期は、同僚に会うと大抵、決まり文句のようにこんな挨拶を交わします。
“Are you planning any fun party?”
「何か楽しいパーティでも企画してる?」
実際、オフィスは半分以上からっぽ。静かなもんです。私は長いこと後回しにしていた不急の仕事を片付けようと意気込んでいたのですが、意外にも「大至急の」業務がポンポン飛び込んできて、なかなかの忙しさ。
独身の同僚リチャードと年末年始の過ごし方について立ち話していた時、アメリカ映画によく出てくる大晦日&ニューイヤー・パーティーの話題になりました。
「カウントダウンが始まると、そのへんにいる人をつかまえて、ぶちゅーっとキスする場面があるでしょ。実際、そんなことって本当にあるの?」
すると、事も無げに彼が答えます。
「うん、普通にあるよ。」
「今さっき初めて会ったような人とキス?信じられないよ。」
「ああ、若い時は何度も行ったよ、そういうパーティー。」
「ええ~?でもさ、その時隣に立ってた人が好みのタイプとは限らないでしょ。」
「もちろんそれまでに目星はつけとくんだよ。で、11時半を過ぎた頃、オモムロに行動を開始する。」
この時リチャードが使ったのが、次のフレーズ。
“You have to make a move.”
ムーブ(動き)をメイク(作る)わけだから、「行動に出る」ということですね。将棋やチェスで言えば、「駒を動かす」。今回の話題では、異性との関係を進展させるための「モーションをかける」という意味になりますね。
「で、そういうパーティに今年も行くわけ?」
と羨望の眼差しを向ける私に対して、リチャードが静かに答えます。
“I’ll just stay home and spend a mellow night.”
「家でただゆったりくつろぐよ。」
ま、そうか。40オーバーのおっさんが目をギラつかせてキスの相手を物色してる図は、ちょっと気色悪いもんな。
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絵はwhen harry mets sally でしょうか。
返信削除だれかれ構わずキスするわけじゃ、ないんだね。
そりゃそうだよな。
「女の子たちだって皆そのつもりで来てるんだから、割とすんなりキスは出来るよ。」
返信削除とリチャード。ううむ。そいつは楽しそうだな。
「独身の特権だねえ、そんなパーティに行けるなんてさ。」
と冷やかすと、
「隣の芝生は青いってやつだよ。」
と一言。
そう、所帯持ちを羨む独身者の気持ちを忘れてました。「恋人たちの予感」でさんざん語られてたよね。
ご名答。写真はWhen Harry Met Sally のラストに近いパーティー・シーンです。