今日、最近親しくなった若い同僚レイと昼飯を食べながら話していたら、彼が学校を出た後6年もフィリピンで働いていたことを知りました。地場産業を使ってコミュニティを活性化する、いわゆる「まちおこし」に取り組んでいたとか。ずっと以前、フィリピン政府に招聘されてマニラの官僚相手に都市開発関連のプレゼンをした経験がある私は、この話題に飛びつきました。普通に電車が行き来する線路のすぐ脇に何百人もの人が住み着き、枕木の上で洗濯物を干している光景を見た話とか、交通信号を無視して大量の車が我先に交差点へと突入し、完全に膠着している図など、ショッキングな思い出を分かち合いました。
「そもそも人口が爆発的に増えていた70年代に、都市計画をきちんとしなかったツケが回ってるんだよね。」
とレイ。今から何か策を講じようにも、越えなければならない障害が多すぎます。貧富の差があそこまで拡大したら、打つ手はひどく限られてしまうのです。
この時私は、「貧富の差が大きすぎる」をどうやって英訳するのかな、と考えていました。
“The difference between the rich and poor is too big.”
というのがさっと頭に浮かんだのですが、レイが次に発した一言にハッとさせられました。
“The disparity between the rich and poor is so stern.”
まずDisparity (格差)という単語がたまらなくカッコイイ!そして Stern (厳しい、過酷な)にはシビレました。
スターン!
そんな言葉、使ったことなかったぞ。響き、意味、ともにグッと来る単語をひとついただきました。
2011年10月3日月曜日
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