今朝、環境保護の専門家であるジムに会った際、こんな質問をぶつけてみました。
「よくspecies(スピーシーズ)っていう言葉を聞くけど、これって単数なの?それとも複数なの?」
これは不意を衝かれた、という表情で暫くもごもご説明を試みた彼ですが、急に遠くを見るような目になってこう言いました。
“That’s a good question. I don’t know.”
「それは良い質問だね。僕には分からないよ。」
そして、Technical Editor と話すことを薦められました。
テクニカル・エディターというのは、プロジェクトの成果品であるレポートなどを検閲して言葉使いやスペルの間違いを正したり表記を統一したりする専門家。
「その人、どこにいるの?」
と尋ねると、彼が廊下の奥を指差しました。
「テリースって人だよ。彼女に聞くといい。」
何度か角を曲がったどん詰まりに、テリースのオフィスがありました。ノックして入ると、150センチあるかないかの小柄なおばさんが振り向きました。100パーセント白髪のショートヘア。60歳くらいかな。メガネの奥の穏やかな目。これまで何度かすれ違ったことがあったけど、一度もまともに会話したことのない、おとなしいタイプの女性です。図書館司書みたいな雰囲気。
「英語の質問したいんだけど、良いですか?」
「どうぞ。」
ふと彼女の書棚に目をやると、分厚い辞書がひしめき合っています。
「Endangered species (絶滅危惧種)って言葉がありますよね。Species って、単数ですか?それとも複数ですか?」
「どちらにも使うわよ。」
おおっ、即答!
「とすると、California Gnatcatcher is an endangered species. と単数扱いしたり、There are endangered species in this area. のように複数扱いしたり出来るということですか?」
「その通りよ。」
静かに微笑みながら事も無げに答えるテリース。あまりの即答に驚嘆し、お礼を言って部屋を出ました。しかしすぐに戻ってこう続けました。
「何度もごめんなさい。じゃ、headquarters はどうですか?」
「それは単数よ。」
げげっ!またしても超即答!
「じゃ、Our headquarters is in Los Angeles. と言えるわけですね。」
「そうよ。」
ニッコリ笑うテリース。
「本当にどうも有難う。」
「いつでもどうぞ。」
興奮して彼女のオフィスを後にしました。よ~し!無料の英語教師をゲットしたぜ!
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達人ですな。
返信削除以前聞いたかもしれないけど、
Thunderbirds are go!
って、どういう意味?
雰囲気はわかるけど。(単複とも関係ないが・・・)
この場合、go は形容詞だね。「準備OK」とか「異常なし」という意味。
返信削除サンダーバード、出発進行!
って感じかな。