先週、ダウンタウン・サンディエゴのオフィス内を歩いていた時、総務のトレイシーの前を通りかかりました。彼女は受付嬢みたいな仕事もしているせいか、デスクの前がカウンターになっています。そのカウンターに、豆電球を等間隔につけた白い電線が、藤棚から枝を垂らした藤のように何十本も飾り付けてあります。私は彼女に挨拶しつつ、
「クリスマスのデコレーションみたいだね。何かあるの?」
と尋ねました。
「だって、今度の月曜は独立記念日じゃない。」
しまった!こいつは気まずい。アメリカ人が大事にしている記念日のことを、すっかり忘れてた。このミス、毎年やるんだよな。なんだこの外国人!ってムカついてるかなあ。
「私、祝日の中で独立記念日が一番好きなの。」
格別気にする様子もなく、興奮した面持ちで笑うトレイシー。注意して見てみると、オフィス内のあちこちが、赤、青、白のアメリカ国旗色に彩られています。
翌日、自分のオフィスに戻って同僚マリアにこの失敗談を漏らしました。
「あたしは別にそんな思い入れ無いな。ただ会社が休みになるのが嬉しいだけ。」
う~ん、マリアらしい意見。ちょっと気が楽になりました。
金曜の午後遅く。退社して行く人が皆こう声をかけて行くのに気がつきました。
“Have a great Fourth!”
「素晴らしい4日を!」
Fourth of July (独立記念日) を短縮しているのだろうと思ったのですが、一応同僚ラリーに確認。
「ああ、最近じゃ皆、最後の部分を省いて言うね。よく使う表現だよ。」
とのこと。そこで私も、退社するまでの間に仕事相手と交わした電話での会話を、すべてこのフレーズで締めくくってみました。皆、
“You, too!”
と返して来ました。日本で年末にする挨拶、「良いお年を」とほぼ同じ雰囲気なので、私はこう訳すことにしました。
“Have a great Fourth!”
「良い独立記念日を!」
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