同僚リタの音頭取りで、長いこと休眠状態だったウォーキング・クラブが復活しました。業務時間中に30分ほど、「休憩」と称して外へ歩きに行くのです。先週木曜の朝9時半、まだ気温が上がらないうちにと、熟練PMのダグも誘って三人で職場を出発。この日の話題は、最近の子供たちが使う言葉の乱れ(世の東西を問わず、親の世代の好む話題ですね)。
「うちの子(小4)のクラスメートから来た誕生会の招待状なんだけど、いきなりこう始まってるの。“OMG, it’s my birthday again!”」
とリタ。OMGというのは「オーマイガッ」の略語だというのは知ってました。でも、何でそれを嘆くわけ?
「最近、本当に多いよね。テキストメッセージの普及が拍車をかけたんだろうな。」
とダグ。
「ちょっと待って。それって、神様の名前をみだりに使ってるからいけないってこと?」
と無邪気に切り込む、非クリスチャンの私。
「うん、まあそういうことだね。」
「じゃ、Oh, my! (オー、マイ!)っていう表現があるけど、それならOK?」
「いや、それも駄目だ。」
「えっそうなの?God とか Jesus とか口にしなければセーフって訳じゃなかったのね。」
「我々クリスチャンにとっては、そういうのも皆アウトなんだよ。」
ダグとリタは、私が「これはセーフだろう」と思ってたフレーズを次々に挙げ、少しでも神を汚すような意図が元のフレーズにあるような表現は受け入れられないのだ、と解説してくれました。例えば次のようなもの。
Gee! (Jesus! の変化形)
Oh my goodness! (Oh my god! の変化形)
Darn it! (God damn it! の変化形)
ダグが締めくくってこう言います。
“They are all euphemisms.”
「これってみんな、ユーフォミズムスなんだよね。」
ゆーふぉみずむ?
職場に戻って、さっそくネットで調査。「婉曲表現」のことだと知りました。同僚ラリーのオフィスを訪ね、ダグやリタとの会話をかいつまんで紹介した後、こう質問してみました。
「そういえば、ジャック(82歳の同僚)って、相手が誰だろうが話題が何であろうが、ためらいもせず会話の端々にガッデム!(God damn it!)をはさんで来るでしょ。彼も確か、クリスチャンだったと思うんだけど。」
「そうだったっけ?ま、ジャックの年齢であのキャラクターなら、多少言葉の使い方が荒っぽくても、目くじら立てる人いないよね。」
「そこで考えたんだけど、こういう言い方って通用する?」
“Jack is a man of few euphemisms.”
「ジャックというのは婉曲表現無用の男だ。」
ラリーはとても感心したように私の顔をまじまじと見つめ、こう言いました。
「洗練された表現だね。今度パーティーがあったら、彼のことをそう紹介してみるといい。笑いをとれること請け合いだよ。」
英語学習者の私にとって、こういうのはちょっと嬉しい出来事です。
2011年7月10日日曜日
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