先日、カマリロ支社のロイという人からメールを受取りました。
「マイクロソフト・プロジェクトのスケジュール・ファイルを他支社の社員から受け取ったんだけど、開かないんだ。君ってスケジューラーだよね。開くかどうか試してくれない?」
さっそくトライ。しかし開きません。
「このファイルは上位バージョンのプログラムで作られています。お手持ちのソフトのバージョンを上げるか、作成者にバージョンを下げてもらうかして下さい。」
とのメッセージ。ううむ。私のは2007バージョン。さてはマイクロソフト、断りも無くバージョン上げたな…。ロイにこのことを告げると、
「ITの人間に教えてもらって、2010のファイルを2007バージョンで開くビューアーをダウンロードしてみた。」
という返信。
「開いた画像をコピーして、2007バージョンのファイルに貼り付けてみた。」
へえ、そんなことが出来るのか。知らなかった。その時、次の文章に目が留まります。
“It worked but I lost some of the bells and whistles.”
「うまくは行ったんだけど、鈴や笛をいくつか失ったよ。」
はぁ?鈴や笛(Bells and Whistles)?なんのこっちゃ?
ざっとネットで調べた後、同僚リチャードの部屋を訪ねます。
「ああ、それはものすごく頻繁に使われるフレーズだよ。例えば僕、最近車買ったでしょ。サテライト・ラジオだとかカーナビだとか、オプションはほとんどつけなかったんだ。そんな時言うのが、“I didn’t get bells and whistles.” なんだ。なくても困らない付属品を指す表現なんだよ。」
語源を調べたところ、有力そうなのが次の二つの説。
1.昔の汽車には、種類の違う合図を送るためにベルと笛を備え付けてあった。現在ではすべて電気で制御されているため、もう不要である。
2.無声映画(トーキー)の上映に当たっては、効果音を出すため、オルガンとともに鈴やら笛やらが用いられた。映画に音が加わった現在では、無用のオプションである。
ロイが言ってたのはこういうことでしょう。スケジュールファイルのバージョンを下げる過程で、バーチャートの見栄えをよくするためのツールがほとんど省かれたため、デザインの質は落ちた、と。そんなわけで、私の和訳はこれ。
“It worked but I lost some of the bells and whistles.”
「うまくは行ったんだけど、お飾りがそぎ落とされてみすぼらしくなっちゃった。」
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