2011年7月18日月曜日

Poster child 代表選手

今朝一番、新しいプロジェクト獲得のための戦略策定会議がありました。熟練PMのダグが、
「デサイン・ビルド(設計施工一体型)プロジェクトの成功例をいくつか集めてプロポーザルを仕上げないと行けないな。」
と言い、オレンジ支社のエリックが彼の関わったプロジェクトの名前を数件挙げたところ、ダグが、
「それだ、それ。Rプロジェクト。それこそデザイン・ビルドのポスターチャイルドだ。」
と飛びつきました。

ポスターチャイルド (Poster Child) というのは、とても良く聞くフレーズ。何となく分かっていたつもりになっていたのですが、よくよく考えると全く理解していませんでした。で、ネットで調査。ウィキペディアによると、「募金集めのためのポスター写真に使われる難病の子供」が語源だそうです。何となくいやらしい含みを感じるけど、今まで仕事で耳にして来た使われ方にはそんなネガティブな響きはありませんでした。

一般的な使われ方を知りたくて、夕方、隣のキュービクルのディックをつかまえて質問してみました。
「語源はそうかもしれないけど、ポジティブにもネガティブにも使われるね。」
「例えば?自分自身を例に使ってみてくれる?」
「それは危険な試みだな。」
と笑うディック。
「俺は asshole (嫌なヤロー)のposter child かもね。」
「マットだったら?」
と小声で尋ねてみる私。壁ひとつ隔て、今の今までバチバチ物凄い音を立ててコンピュータ・キーボードを叩き続けていた若き同僚マットが、出し抜けに大声で切り込んで来ました。

“I am a poster child of a short attention span.”
「俺は集中力の長続きしないポスターチャイルドだ。」

「なんだマット、俺たちの会話、聞いてたのかよ。」
とディック。
「さっきからず~っと聞いてたよ。」
とマット。

そんなわけで、英辞郎には「申し子」という訳がありましたが、私の和訳は「代表選手」です。

“I am a poster child of a short attention span.”
「俺は集中力の長続きしない代表選手だ。」

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