大ボスのジョエルから依頼があり、先週から南カリフォルニアの支社をひとつずつ巡ってプロジェクトマネジメント・トレーニングを実施してます。先週はオンタリオ、オレンジ、そしてサンディエゴの三支社。今週はロングビーチ、カマリヨ、そしてサンタマリア。
ランチタイムを利用するブラウンバッグ (Brownbag)トレーニングなので、与えられた時間は一時間弱。昼飯よりもこっちの話題に「食いつかせる」のが醍醐味で、毎回心の中で、
It's showtime!
と気合いを入れてから臨んでいます。
今日はロングビーチ支社。支社長のトラビスをはじめ、出席者の集中力は半端じゃなく、バンバン質問が飛び出しました。おかげでスライド10枚ほどを残し、終了予定の一時を迎えてしまいます。
「昼休みが終わっちゃいましたね。ここでストップしましょうか。また次回来た時に続きをお話してもいいですし。」
と私。すると、まるでロックグループのアンコールを促しステージに詰め寄る熱狂的ファンのように、
「時間なんていいからそのまま続けてよ!」
と皆が口々にねだるのです。
過去何十回もトレーニングをやってきたけど、ここまで激しい食いつきは初めて。講師冥利に尽きるというものです。
さて、このトレーニング巡業を開始する前に、今回の出張にどういう英語のタイトルをつけるか、というテーマで同僚シャノンと話し合いました。
「A dog and pony show はどうかな、と思ったんだけど、これは中身の薄いプレゼンを想起させるフレーズでしょ。」
「そうね、ウケは狙えるけど、出席しようと思ってた人が来なくなるかもしれないわね。」
「Circus trip はどうかな、とも思ったけど、ふざけすぎだよね。」
「そうねえ。いいタイトルが思いつかないわね。」
とシャノン。
そこへ、同僚ステヴが登場。
「出し物抱えて地方巡業するんでしょ。だったらロードショー (Road Show)だね。」
「え?ロードショーって映画の新作封切りって意味じゃないの?」
私の質問を飲み込めない様子のステヴに、日本ではそういう意味で使われているのだと説明しました(全国一斉ロードショー、とか)。
「いや、地方を回ってお芝居や映画を上演する、というのをロードショーって呼ぶんだよ。」
とステヴ。
後で調べてみたところ、日本で使われる「ロードショー」は完全なる和製英語と判明。よく考えてみれば、確かに変だよな。都心部の映画館で新作封切りするのにロードは関係ないもんな。
そんなわけで、本日のトレーニングはこう締めくくました。
I will do this road show again in the next few months.
「二三ヶ月以内にまたこの地方巡業をやりますね。」
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ぜひ、日本でのトレーニングをお願いします。
返信削除日本でのドサ回りは数十倍楽しいでしょうね。各地の名産料理を味わいながらの旅。ああ、うまい魚が食べたい!
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