昨日は、息子の友達、ジェロームの送別会に家族で出かけて来ました。彼は来週カナダに引っ越してしまうのです。会場は、サンティ・レイクスというキャンプ場。浄水場からの処理水が流れ込む七つの人工池を核にしたレクリエーション施設で、キャンプ場の使用料や釣りのラインセンス・フィーを取りながら浄水経営をする、という画期的なアイディア。
ジェロームは4年前にうちの息子と同じクラスにいたのですが、翌年には転校してしまいました。とは言え遠くへ行ってしまったわけではなく、サンディエゴ周辺を転々としていたので、以来つかず離れずお友達を続けていました。お父さん(ベン)はカナダのモントリオール出身のエンジニアで、5年前からサンディエゴで働いていたのですが、いつかはカナダに帰ろうとずっと思っていたとのこと。一年前から、家族でRV(レクリエーショナル・ビークル)を借り、このキャンプ場で暮らしていました。
「子供を思い切り遊ばせられる環境で暮らすのがいいと思ってね。」というのがその動機。私には逆立ちしても出てこない、自由な発想です。
開始時間に少し遅れた私たち。息子が会場に着いた時、ジェロームは他の友達数人と円陣を組んで遊んでいました。知らないグループにするっと溶け込めるような器用さなど持ち合わせていない息子は、一人で黙々と釣りを始めました。暫くすると、ジェロームが静かに友達の輪を離れ、息子の隣にやって来ました。二人の後姿を見ているうちに、「親友との長いお別れ」に当たって、一体どんな会話が展開されているのだろう、と興味が湧いて来ました。
勝手に感傷に浸っていたオヤジとしては、ちょっとがっかりでした。
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