先週、フロリダの現場事務所で仕事していた際、プロジェクトマネジャーのルーが、
「シンスケ、来週も出来たらこっちへ来られないかな?」
と言うので、二週連続はさすがに無理で、再来週なら都合がつく、と答えました。
「う~ん、それは弱った。来週中にある程度成果を出したいんだよ。なんとかならない?」
と、悩んでいます。その時、コンストラクションマネジャーのマイクが、
「なら俺がサンディエゴに飛ぶよ。」
と志願します。
「え?いいの?」
「だってこれは二人でやらないと出来ない仕事だろ。シンスケがいるところに俺が行けば済む話じゃないか。」
そんな訳で、今度はマイクが出張することになりました。現場管理の方は遠隔操作で何とかなるさ、とのこと。フットワークが軽いなあ、と感心しました。
この後、サウスカロライナからお偉方がどやどや現れて長い会議をしたのですが、大ボスのスティーブが、
「それで、スケジュールの仕上がりはどうなんだ?」
と尋ねたので、翌週はマイクと私がサンディエゴで作業を続ける旨を告げると、彼はニヤリと笑ってマイクの顔を覗き込み、こう言いました。
“I know you’re gonna boondoggle there.”
「Boondoggle するつもりだろ。」
このBoondoggle (ブーンダグル)という言葉、たまに会話に登場します。一般には「無駄な公共投資」とか「無意味なプロジェクト」という意味で使われるようですが、そもそもはカウボーイが暇な時に作る皮細工の名前が語源らしく、一生懸命働いてるようだけどその中身にはあまり意味が無い、という話ですね。今回の場合、
“I know you’re gonna boondoggle there.”
「お遊び出張しようと思ってるだろ。」
というからかいの意味で使われたのだと思います。南カリフォルニアというのは一年中温暖な土地で、同じく温暖なフロリダから見ても「お遊び」的なイメージが強いんだなあ、と学んだ次第。
しかしその温暖なはずのサンディエゴ、週末からぐっと冷え込み、日曜の晩には雹(ひょう)まで降るという狂った天候。昨日の朝、オフィスの駐車場に登場したマイクは、レンタカーから濡れた路面に降り立つと、開口一番、
“What’s going on?”
「どーゆーことだ?」
と笑いながら怒りをぶつけます。
“What’s happened to Sunny California?”
「お日様いっぱいのカリフォルニアじゃなかったのか?」
やっぱりちょっと、Boondoggling(お遊び出張)のつもりだったみたい…。
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