木曜日、大規模プロジェクトの立ち上げを支援するため、二週続けてCamarillo(カマリヨと発音するらしい)支社に出張しました。プロジェクト・マネジャーのカール、その上司のマイク、スタッフのケリーとジェシカとでミーティングの連続です。午後4時半には電話会議にも参加し、オンタリオ支社のジムを交えて議論しました。会議中、ジムが誰かの名前を挙げてこんなことを言いました。
“Why don’t you ask him?”
「彼に聞いてみたらどうかな?」
どうやら、あまりの情報不足で袋小路にはまったような状況らしく、マイクもカールもお手上げ、という文脈での発言でした。私の注意を引いたのは、次の一言。
“He may have some nuggets.”
「ひょっとしたら、彼がナゲット持ってるかもよ。」
ナゲット?
毎度のことですが、ここで一瞬、思考がストップします。一体何の話をしてるんだ?ナゲットってあの、マクドナルドで食べるチキンナゲット?
会議終了後、マイクを廊下でつかまえて質問します。
「ああ、それは俗語だよ。」
と微笑むマイク。
「ほら、Golden nuggets と言えば、金塊の粒でしょ。そこから来てると思うんだけど、何かいい情報のことをそう表現するんだ。」
ふ~ん。そうするとジムのセリフは、こういう意味になりますね。
“He may have some nuggets.”
「ひょっとしたら、彼が何かいい情報を持ってるかもよ。」
一旦納得した後、念のため英辞郎をチェック。
一番目の訳は、「小さな塊、天然の金塊」
二番目が、「貴重なもの、価値あるもの」
この二番目の訳ですが、今回のジムのセリフを説明するにはちょっと遠い気がします。情報という意味合いは全く読み取れないので。不安になったので、翌日ダウンタウン・サンディエゴ支社へ行った際、総務のトレイシーにセカンド・オピニオンを求めました。すると彼女も、マイクと全く同じ説明を返して来ました。
「やっぱり貴重な情報、という意味で使っていいんだね。」
「俗語だから、辞書には載ってないんじゃない?」
とトレイシー。
「ところでさ、その辞書にはこんな訳も出てたんだよ。」
英辞郎の三番目の訳がこれ。
睾丸、きんたま(複数形で)
トレイシーは驚いた顔で、
「ええっ?そうなの?初めて聞いたわ。」
そして、こう付け足しました。
「じゃ、そのナゲット持ってるっていう人にはこう言わなきゃね。結構です。ちゃんとしまっといて下さいって。」
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じゃあ、チキンナゲットは、ちきんたま?
返信削除(失礼しました)
そうだね。「鶏の睾丸ください」ってことだね。
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